第4話 球技大会ともう1つの戦い
こうして、昨日は浦城と少し話した俺は学校に行くため自転車をこぎながら曲を聞いていた。
(昨日のあいつ、最後はなんて言おうとしてたんだろう?)
と少しは気になっていたが、アウラはすぐ、いろいろなことを忘れてしまうのでこれもすぐに忘れると自分自身で自覚していた。
「キキー」
「ガチャ」
自転車を止め。駐輪所から歩きだした。
(毎日、毎日、学校って大変だよな。何でこんなに来なきゃいけないんだよ。)
本来だと朝練があってもよさそうなのだが球技大会の準備で体育館競技だけはできなくなってしまっているのである。
そんなわけで俺も朝練がない感じの登校時間で学校に来ているのである。
「おはよ〜す。アウラ。」
「よ。聖人。」
「昨日のリーダーの集まりどうだった?」
「ああ。バレーボールのルールとかそんな説明だったな。」
「後は・・・。あの女もバレーのリーダーだったな。万能女。」
「へぇ〜浦城もリーダーだったのか。」
「浦城とは何かあったのか?しゃべったとか?」
「そうだ。聖人。あいつ、別に男としゃべったことないなんて嘘だろ。」
「昨日はガンガン俺と話したぞ。」
「えっ。浦城がお前と普通に話してのかよ。いや、そんなことはない。前からあいつは男としゃべってるイメージはないな。」
「そうなのか。じゃ〜次会った時にでも聞いてみるからいいや。」
「そっか。浦城としゃべったのか。アウラ殿は。いいな〜。俺も麗しの姫としゃべってみたいものじゃの〜。」
「おい。もう茶化しモードに入ってんじゃね〜か。」
「あれ?アウラ、今日は浦城、校庭にはいないな。」
「おいおい。急に素に戻るのやめろよ聖人。こっちが対応できなくなる。」
「悪いね〜アウラ殿。」
「いや、別にふりじゃね〜から普通に話してくれ。」
「そうだな。こっちのが話しやすいし。で、浦城がいないなんてめずら・・・。」
「あっ。めずらしいなんてことはなかった。」
「たぶん、今日の朝練は水泳の方に出てるのか。」
(あ〜。たしかにそれだったら、納得だな。それにしても、あの万能女も大変そうだな。)
(毎日、色々なことやって。ま、俺には関係ないからいいか。)
「おい、聖人。もうそろそろ急がないのと時間ヤバくないか?」
「そうだな。」
「キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン」
「では、HRを始める。」
「リーダーは昨日お疲れだったな。長いところは18時くらいまでやってたらしい。」
(うわ〜長いな。俺らは40分くらいで終わったから17時前には終わっていたのに。)
「あと、来週の球技大会についてだが、バレーボールに出るやつでネットの組み立てのわかるものは放課後体育館に集合してくれだと。」
「特に美崎。お前は行ってきてくれ。」
(えっ。俺かよ。なんで俺が・・・。)
「お前はバレーに出るし、バレー部の部員だし、リーダーだしな。」
(やっぱり、そういう理由か。だろうとは思ったがだるいな。どうせ大島のやつの独断だろうけどさ)
「わかりました。」
「他にも出れるやつはしっかり出るように。」
「では、1限に間に合うように移動しろ。」
「な〜。聖人。1限ってなんだっけ?」
「ん?たしか、進路についての話で3年は体育館に集合だな。」
「進路か〜。アウラは進路について決めたか?」
「ああ。かなり前に1年か2年の頃に大学の説明会があったろ。」
「その時にちょっと気にいった大学があったからそこに行くことにした。」
「へ〜アウラってなんだかんだでしっかり先のこと考えた生き方するよな。」
「感心するな。聖人は俺と違って頭いいんだから大丈夫だろ。」
それもそのはず。聖人は学年でいつもトップクラスの成績を残している。
ま、俺はというとクラスで10番台とかだな。学年では約200人中70番台とかのいたって中なのだ。
「それに、あの時はそれが1番いいと思ったからそこを調べたんだよ。」
「俺は先に先にやらないとダメだからさ。」
「おい。美咲と中島、早く前に進めよ。」
「おっ。」「わりぃ。」「悪い。」
「え〜だから皆さんも今は大学も専門も就職も厳しくなってきています。なので○×△□$%&#」
「な〜。聖人。大体こういうやつらの話って長すぎじゃねか?」
「それに対して参考にもならねえし。」
「ま〜そうだな。アウラ。でも、一応、参考程度には頭の中にいれておいた方がいいんじゃないのか?」
「そういうもんか。」
「そういうもんなんだよ。」
こうして、俺らは長すぎる話を30分以上聞かせられることになり、たっているのもだいぶ辛かったのはいうまでもない。
「では、皆さんもこのようにして話を聞いて先に先にと行動するように。以上をもちまして、話を終わらせていただきたいと思います。」
(やっと終わったか。あ〜あだるかった。)
「疲れた〜。」「長すぎだよ〜。」
周りのやつらも同じことを思っていたらしい。
(ま、みんな考えることは一緒か。)
「キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン」
「では、これでHRは終了します。」
「朝、言ったとおり、美崎。よろしくな。」
「はい。わかってます。大島先生。」
(完全に忘れてた。いかなかったら俺、明日どうなってただろう?)
「おい。聖人。早くいくぞ。」
「わかってる。ちょっと待てよ。」
「やっときたか。3組の美崎だな。あと、中島か。」
「二人とも指示とか組み立て方とかいろいろ頼むな。」
「は〜い。」「はい。」
そして、俺らは簡単にネットの組み立て方とかいろいろな指示や説明をした。
「おい。アウラ。あそこに浦城もいるじゃん。」
「そうだな。」
「浦城の隣にいる女の子も可愛いな。あの子の名前はなんて言うんだろう。アウラ知ってるか?」
「聖人。お前が知らないのに俺が知ってるわけもないだろ。」
「たしかに。」
「んじゃ〜聞いてこよう。」
(あいつ。行動はえ〜。ってもう聞いてるわ。)
「えっ〜と。浦城さんはあれをやってほいんだけど。」
そういうと聖人はネットを指差しながらネットを持ってきてほしいという指示をしているらしい。
「もう1人の〜名前は〜」
「篠本美琴です。はじめまして。」
「これはこれはご丁寧に俺は中島聖人です。よろしく。」
「んじゃ、篠本と浦城はさっき言ったやつを頼むよ。」
「アウラ〜。篠本美琴さんだって。」
「ふ〜ん。」
「相変わらずの無関心ぶりだな。」
「ま〜な。名前を知ったところでって感じだしな。」
そして、30分後には体育館に2面のバレーボールのコートが完成しているのであった。
「出来た〜。」「完成した〜。」「疲れた〜。」
「聖人。意外と時間がかかったな。」
「ま、しょうがないだろ。いつもやってて慣れてる俺らとは違うんだしな。」
「んじゃ、みんなお疲れ様。解散でいいぞ。」
(ってあの先生いままでどこにいってんだよ。ふらっと出てきやがって。)
「はい。」「は〜い。」「了解です。」「帰ろうぜ。」
「ちょっと美崎君。話があるんだけど。」
(こいつは・・・。万能女。なぜ、俺に話が。意図がよくわからない。)
「なんだ。」
「なんだ。じゃないわよ。昨日の私の答えを聞いてないから話してもらうわよ。」
「特に答えるようなことは聞かされてないと思ったけど。」
「はぁ〜。やっぱり、最後の話、聞いてなかったのね?」
「そういえば、聞いてなかったな。なんていってたんだ?」
「球技大会で私と勝負しましょう。っていったのよ。」
(いやいや、こいつ、勝負しましょうって。男と女じゃ勝負できないだろ。分かれて戦うんだから。)
「どうやって?」
「もちろん順位でよ。」
「勝負したらなんかあんのか?」
「そうね。なんかあった方がいいから何かかけましょうか。」
(わざわざ、勝負なんてめんどくせ〜な。球技大会ものらりくらりやりたかったのに。)
「ちょっと、めんどくさいとか思わないでよ。」
ドキッ
(こいつ、読心術でも持ってるか?)
「んなことは思ってねえけど、なんで勝負なんかするんだよ。」
「とにかく、勝負よ。わかった?」
「ああ。わかったわかった。じゃ〜それでいい。」
「おい。アウラ何を話してんだ。」
「おう。聖人。えっ〜と、うらきが」
「んじゃ〜美崎君そういうことでよろしく。」
(なんだ?あいつ?あわただしい奴だな。)
「なんか浦城と俺が勝負することになったらしい。」
「浦城さんがね〜。珍しいこともあるものだ。」
聖人がにやついた顔で俺をじっとみてきている。
「なんだよ。気持ち悪いな。」
「べっつに〜〜。」
「特に用事もないなら帰ろうぜ。」
「そうだな。んじゃ、いくとするか。」
「来週のしょっぱなから球技大会だ。頑張ろうぜアウラ。」
「ああ。」
皆さんおはようございます。新咲美羽です。
私の小説は楽しんでいただけていますでしょうか?
ついにアウラと麻美に出会い。そして、2人の今後の展開は?戦いは?
次回は球技大会での話を書くと思います。