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第3話 疑問と答えと大会と

(ふ〜ぎりぎりHRには間に合ったな。それにしてもあいつ、何で俺なんかの名前を・・・。)



俺のななめ後ろから肩を突かれる感じがした。

そして、振り向いてみると。



「アウラ、危なかったな。」


「あ〜助かったわ。聖人、サンキューな。」


「ま、言いってことよ。それにしてもアウラ来るの遅かったな。」


「なんか万能女に話し掛けられてよ。」


「ん?万能女って誰のことだ。」


「あっ悪い。浦城麻美のことだ。なんか運動が万能らしいからな。」


「なるほどな〜。ってアウラ、浦城と話したのか?」


「何か変か?会話くらいするだろ。普通なら。」


「アウラって鈍いな〜。普通じゃないから反応してるんだろ。」


「俺、あいつが男としゃべってるところとか見たことないもん。」


「おい。美崎と中島。さっきからずっ〜としゃべってるが俺の話聞いてるのか?」


(やばい。担任の大島に注意されたか〜。どうすっかな。)


すると、聖人はすっと立ち上がった。


(おいおい聖人、何するんだよ。)


「はい。大島先生。しっかり聞いてました。今日の5限のLHRロングホームルームは来週、行う球技大会についてですよね。」


「そうだな。よく聞いてたじゃないか。中島」


「今、中島が言ったように5限は球技大会についてだからしっかりと話し合うように。」


(聖人って器用にこういうことこなすんだよな〜。改めて実感するわ。)


「さすがだな。聖人。」


「どうしたアウラ?あういう場合は話の要点だけ聞いて返せば深くは聞いてこないんだよ。」


「やば、アウラまた大島がこっち見てる。」


「話の続きは昼休みにでもしようぜ。」


「ああ。わかった。」




「キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン」


(ふ〜。やっと終わったか。んじゃ〜飯でも食いに行きますか。)


「よっこらせ。っと。」


「アウラ、ちょっと待て。お前どこに行くんだよ。」


「おう、聖人か。どこにって飯に決まってるだろう。」


「そうそう。俺もそれについては同意見だ。しかし、何か忘れてることはないか思い出してみようかアウラ君。」


「あっ。」


「思い出したか?」


「ん〜わからん。」


「でたでた、すぐ、色んなこと忘れるんだからさ。浦城の話だよ。」


「浦城が男としゃべることなんて珍しいんだからさ。アウラ、いつ、浦城と仲良くなったんだよ。」


「んや、俺もわからん。ましてや、俺は相手の名前すら昨日まで知らなかったんだしさ。」


「確かに。ってことは浦城の方がアウラのことを好きなんじゃないのか?」


「待て待て。聖人。それは話がぶっ飛び過ぎだ。」


「たぶん、あの万能女は俺の携帯電話を拾いその中身を知ったんだろ。」


(いや、待てよ。万能女のあの話し方は・・・。ま、違うな。俺を興味を持つ意味もわからん。)


「それで、何かを探している風だった俺に話しかけてきたってが1番妥当な答えではないのか?」


「ま、そう、聞くとそうだったと思えてくるな。」


「だろ。そういうことなんだよ。」


「んじゃ〜今回の出来事はそういうことにしておこうか。」


「話は変わるが、アウラは何の競技に出るんだ?」


「球技大会の話か。特には決めてないが適当に気分で決める。もしくは、余ったやつでいいわ。」


「え〜。アウラ。せっかく今回の競技にはバレーボールもあるんだから出ようぜ?」


「いつも、人数制限がかかるだろう?」


「まだ、バレーボールの人数制限も聞いてないのに諦める早過ぎだぞ。」


「それだったら、こうしよう。もし、人数制限が2人以上だったら俺と聖人はそれに出る。」


「人数制限が1人だったら、俺は適当に出る。これに異論はないな。」


「了解いたしましいた。やった。」


(聖人のやつ、もうバレーに出る気になってやがる。)





「キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン」


「ガラガラ〜。それじゃ、みんな席に着け。これからLHRロングホームルームを始める。」


「球技大会の実行委員は前に出て話をすすめろ。」


「では、始めます。今回の球技大会は△×□〇〜〜。」


(あれ?今は確か5限のLHRだったはず。ん・・・?)


(もう、終わりの10分前。ってことは俺、まさか・・・。)


「その通りだよ。アウラ。」


と、俺の心を見透かしたかのように聖人は俺に話しかけてきたのである。


「何がだ?」


「アウラは始まったと同時に寝ちゃったんだな。」


「だから、アウラの出る競技は俺が推薦しておいたから。」


「ってことはまさか・・・。」


(ふ〜。やっぱり、バレーボールのところに俺の名前がある。ん?なんだあれ。)


「おい。聖人、あれなんだよ。」


「アウラ、それはじょうがないことだよ。寝てたアウラが悪い。」


(くっ。反論できない。なんで俺がリーダーになってるんだよ。)


「だから、放課後の集まりよろしくな。」


「は?。放課後に集まりなんてあるのかよ。」


「頑張りなよ。リーダー。」


(ついてないな。くそ。なんで寝ちまったんだ。いいや、考えてもしょうがない。過去のことなんて。行ってくればいいか。)



「では、これにて球技大会の話を終了したいと思います。リーダーになった人は放課後に各教室にいってください。」


こうして、俺は5限に寝てしまうという大きなミスをしてしまう。それにより、放課後にリーダーとして、駆り出されることになった。




(え〜と、俺が行く教室は3階の多目的室3だったな。早くいって済ませよう。)


「あった。ここか。」


「ここね。」


と、女の声が後ろから聞こえてきた。


(ん?誰だ。)


そう思い、俺は振り返って見る。


(あいつは・・・。万能女。)


「あっ。美崎君じゃない。」


「美崎君もリーダーだったんだね。」


「早く中に入ろうよ。」


「どうしたの?」


(こいつ、よくしゃべるな。あって続けざまに4連発だぞ。聖人の情報、完全に間違ってるんじゃないのか。)


「いいから、中に入れよ。」


「あっ。ゴメン。」


(俺は完全に驚いている。何にって?この万能女がこんなに舌のまわる女とは思わなかったからだ。)


(もっとクールな女かと思っていたからだ。)


「って美崎君、聞いてる?」


「ん?聞いてる。で、何の話だ?」


「聞いてないんじゃない。」


「だから、朝の私のこと万能女って言ってたでしょ?」


「言ったな。」


「あれ、何なの?私そんなに色々なこと出来ないんですけど。」


「あれは俺がつけた。おまっ・・・浦城って運動万能女だからさ。すなわち万能女なわけだ。」


「今、また、お前って言いかけたでしょ〜。」


「言ってないんだからいいだろ。あんま、気にするな。」


「それより、俺も浦城に聞きたいことがある。」


「何?」


「何で浦城は俺の名前を知ってたんだ。」


「俺は浦城ほど有名でも何でもないのに。」


「・・・。」


「・・・。」


(なんだ?この間は。)


(俺は何か聞いちゃいけないことでも聞いたのか?そんなことはないはずだ。)


「こんなこと言っちゃ失礼かもしれないけど、美崎君って運動を全力でやってないんじゃないのかなって思って。」


(ま、たしかに全力って言うほどではやってないけど。それがどうしたんだ?)


「だから、気になっちゃって。」


「部活の友達とかに美崎君のことを聞いたの。」


「そんなやつなんてたくさんいるんじゃないのか?」


「でも、みさ×○□△が▽□〒なったんだもん。」


(こいつ、急に声小さくなって何言ってるか全くわかんね〜。)


「いいか、バレーボールについてはこういうことになった。何か質問のあるものいるか?」


「なければ、終わりにするが・・・。」


「よし、終わり、解散とする。何かあれば、また召集をかけるので来るように。」


「ハイ。」「はい。」「は〜い。」


「んじゃ。浦城。」


「えっ。美崎君。ちょ・・・。」


そうこうしているうちにリーダーの集まりは終わってしまった。


結局、あの万能女が俺の名前を知っている理由はよくわからなかった。

それでも、無事にリーダーの集まりが終わってよかった。



浦城は何かを最後に言いかけたが俺はそのまま去ることにした。


新咲美羽です。皆さんはじめまして。


最近、小説を書き始めたばかりなので皆さんに意見をしてもらえると今後の執筆活動の参考になると思っています。


ここはダメだとか、もっとこうした方がいいのでは、ここは読みずらいなどのダメだしでもいいので協力してくれると嬉しいです。



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