第11話 戦い再来!!
今日はテストの初日。俺は空を見上げながらため息をついていた。俺がなぜ、このため息をつかなければいけないかと言うととある女との闘いが再び迫っているからだ。
「ふぅ〜。ついに始まってしまったか。この日が。だるいな」
「よっ。アウラ。今日からのテストだな。いろんな意味で頑張れよ」
聖人は良い笑顔で俺を出迎えた。
そう、励ましてきたこの男は元を正せばこいつのせいなので戦いになったんじゃないのかと思った時もあったが、それはやめた。
なんか、人のせいにするのは心がすっきりしないからだ。
「とりあえず、がんばってみるわ」
「おう。ガンバ。っで、勉強はしたのか?」
「いや、していない。なぜだ?」
「はぁ〜。アウラ〜。何でこんな日も勉強してこないんだよ。」
「だって、そう簡単に俺のリズムは変わらないだろう」
聖人は俺の回答を聞いてやれやれといった表情をしている。対して俺は満足そうな顔をしているのであった。
「話をしていてもらちがあかないから、とっとと教室に行くぞ。聖人。」
俺と聖人は教室に向かった。そこで篠本と出会うのであった。
「2人とも今日も仲良いね」
「おう。大体は聖人と一緒に行動してるけどな」
篠本はそれを聞くと嬉しそうに俺たちを見てきた。そして、何かを思い出した感じの雰囲気を出して俺に聞いてきた。
「アウラ君、どんな感じ?」
「何がだ?」
「何がだ。じゃなくて、今日のテストのことよ。ちゃんとした?」
この会話に入ってきたのはもちろんこの男。聖人だった。
「それが聞いくれよ。美琴ちゃん。こいつ勉強してないんだとさ。」
「えぇ〜。それで大丈夫なの?」
もちろん、篠本は不思議そうな顔をしている。俺は自信満々な顔でその問いに答えた。
「あぁ。もちろん、大丈夫だ」
聖人は篠本と顔を合わせて2人でため息をついている。そんな2人に俺は時間を気にさせた。
「いいのか?2人とも。」
「何がだ?」「何がいいの?」
「ん、時間だよ。」
俺はそう答えると2人は勢いよく時間を見た。そして、何も言わずに全速力で走り出したのであった。
「ちょっ、お前ら」
俺は2人の後を追ったが完全に見失ったのであった。俺の朝はこんな感じで始まったのであった。
「みんな、今日から中間テストだ。頑張るように」
そう、担任の大島が話していた。俺はいつも通りにテストをするだけであった。
「では、開始。」
その声と同時にみんなが一斉に動き出した。俺はというといつもの自分のリズムで行うため遅れて答案用紙をひっくり返す。このときのみんなの顔を見てるのが好きなのだ。
「美崎。お前も早くテストを始めろ」
(んなこと言われなくても分かってるわ。時間だってあまるし。)
「はい」
俺はそう言うとテストを始めた。
30分後・・・
(やっぱり、余ったんじゃねぇか。大島のやつ)
俺は心の中でそう思い瞼を閉じることにした。
「んじゃ、みんな書くものをおけ。後ろから集めて前に持ってこい」
担任の大島がそうしゃべる声で俺は目覚めた。
(ん〜。テスト終わったのか。あぁ。眠いな)
(今日のこの感じの出来だと70点はいったな)
心の中で俺はそんなことを考えながら後ろから取りにきた生徒に答案用紙を渡した。
そんなこんなで今日の4教科分のテストが終わった。明日の3教科。全部で7教科のテストで中間は終了するのである。
次の日のテストも順調にこなした。そして、放課後。俺はこの勝負の発端となった女に出会うのであった。
「美崎君。テストの出来はどうだったの?」
そう、聞いてきたのは学校で有名な女。万能女こと浦城麻美である。
「あぁ。いつも通りだ」
「じゃ、私の勝ちね。いつも以上の出ごたえを感じているから。」
浦城は勝ち誇ったように言ってきた。そして、すぐさま確認をしてくるであった。
「負けた時の約束忘れてないでしょうね?」
「あぁ。忘れてない」
「じゃ、言ってみて」
「・・・」
「・・・」
「ちょっと、しっかり忘れてるんじゃない。」
浦城はため息をつきながら負けた時の約束を言ってきた。
(なんで俺の周りはため息がこんなに多いんだ?)
「負けた方は勝った方の言うことを1つ聞くのよ。わかった?」
「あぁ。分かってる。いや、正確には思い出したが正しいか」
「そんなのはどっちでもいいわよ。とにかく忘れないでよね」
俺はそれを言われる浦城は俺のそばから離れて言った。
そして、こうして俺の中間テストの2日間は終わった。明日は中間のテストが返しが待っているのであった。
今日は今日のぎりぎりに投稿ですね。
今日に間に合ってよかった。皆さんは今日はどうでしたか?
ただいま第11話に突入しました。
でも、そんな私の作品を読んでくれてる皆さんいつもありがとうございます。
更新の方させてもらいますのでこれからもよろしく、お願いします。
評価や感想も気が向いたらお願いします。