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第10話 図書室×男女=戦い

 俺はまたここに来てしまっている。どこかって?それは高校という誰もが行くであろう勉強するところだ。

 夏が近いせいか日差しが強い。俺の変わらない日常がまた今日も始まるのだ。


「キーンコーンカーンコーン」

いつものように予鈴がなる。


(ん?いつものように?っておい、予鈴がなったのに下駄箱にすらついてない俺は・・・)




 こそっと後の扉から入った俺だったが簡単に担任に気付かれるのであった。


「ほ〜う。美崎みさき。だいぶ遅い登校だな」

(ドキッ。)

「いや、ちょっと寝坊していしまして」

「まぁ。今日は許してやるか。お前が遅刻するなんてめずらしいことだしな」

(ふぅ〜助かった。今日は機嫌がいいらしいな。)

「ありがとうございます」


そう言い終わると俺は静かに席に着くことになった。そして、後の聖人まさとに声をかけられる結果となる。


「どうしたんだ。アウラ?めずらしいな」

「ん?軽くボーっとしてたら遅くなった」

「アウラはまた、そんなことしてたのか」


 聖人は小さな声で昨日のことを確認してくる。


「放課後のこと忘れてないだろうな?」

「あぁ。大丈夫だろ」

「アウラに聞いているのに大丈夫だろって答え方はおかしいだろ」

「あぁ。そうだな。忘れてないから大丈夫だ」


 聖人と朝の会話をしている間に朝のHRホームルームは終わることとなった。


「では、これでHRは終了とする」




俺はいつものように生活し、午前の授業をこなし、昼食を食べ、午後の授業が終わった。そして、放課後へと時は流れるのであった。


(また、あの図書室へ行かなきゃいけないのか。昨日は勉強の気分だったが今日はそうでもないな。)




「ガラッー」

嬉しそうに篠本しのもとが俺を見てしゃべりかけてくる。


「やっと、アウラ君、来てくれた。みんなで待ってたんだよ」


 篠本が話し終わると聖人もしゃべりだした。


「俺は早く始めちゃおうって言ったんだけど2人がみんな揃ってからって、言うからさ」

「聖人。篠本。浦城うらき。遅くなってすまない」


俺はみんなを見ながら遅れたことを詫びた。そして、俺の言葉の後、すぐに浦城が勉強会を促した。


「ねぇ。早くやらないの」


 俺はその声を聞きながら席に座った。その後は勉強会が始まったのだ。


(ん?浦城に何か違和感が・・・。何だ?あっ。わかった。)


「浦城。お前、髪を切ってねぇか?」


みんなが俺に見た。もちろん、浦城のやつも俺に向いた。そして、口を開くのであった。


「おぉ〜さすがだな。アウラ。よくぞ、気がついた」

「ねっ。さすがだね」

(何で反応するのが本人じゃなくてこいつらなんだ)

「俺は全く気が付けなかったわけだ。それでアウラは気がつくのかなって、みんなに聞いたら黙ってみようってことになったんだよ」


(そういうことか。)


俺は心でそう思ったが口には出さなかった。


「ねぇ。麻美も何かいいなよ。せっかく気がついてくれたのに」

「ありがとう」


軽く照れたように浦城はそう言った。


(最初に感じたこいつが怒った様な気がしてたのは俺が髪にすぐ気がつかなかったからか)

「じゃ〜一段落したところで勉強会を始めましょう」


聖人は元気よく提案し、篠本も元気に賛成の声をあげ、浦城の表情も先ほどよりは柔らかくなっていた。




1時間後・・・。


(まったく集中できねぇ〜。)


普段、勉強慣れしていない俺は簡単に集中力が途切れてしまうのであった。俺はきょろきょろしていた。


 そんなとき浦城のやつが俺に話を持ちかけてくるのであった。


「ねぇ。美崎君?また、私と勝負しない?」

沈黙をやぶり、浦城がそう言った。

(勝負か〜めんどいな〜)

「何でまた勝負なんだよ。勉強は勝負するもんじゃないだろ」


俺は勝負したくないため、そう言ったが浦城はどうしても勝負したいらしく、断固として譲らなかった。


「だって、さっきから美崎君。全然、集中してないじゃない」

「そうは言っても俺と浦城とは50番近く離れてるのに相手になるわけないだろう」

「ダメ。絶対勝負だからね。負けたら勝った方の言うことを何でも聞くってことで」


(こいつ、俺の話をガチで無視しやがった。)


「しょうがないから、うけてやるよ」

 浦城のやつは急に笑顔になり、俺を見てうれしそうにしている。

(そんなに勝負に勝ちたいのかね。)


俺はその勝負が決まっても別に集中力が上がるわけではなかった。


「アウラ。お前、さっきから勉強してないけどいいのか?浦城に負けちまうぞ」


 全く勉強してない俺に聖人は声をかけてきた。しかし、俺の答えは決まっていた。


「別に勝ち負けなんてどうでもいいしな」


「出た〜。無関心。もうちょっと興味もとうぜ」


「いいよ。中島なかじま君。私が美崎君に興味という単語を教えてあげるからさ」


 浦城はそうじゃべると笑っていた。

(こいつ何なんだ?相変わらず、よくわからねぇな)


「いいな。いいな。2人とも。私も混ざりたいなぁ」

 篠本はそううらやましそうにいった。

「じゃ、俺と変わって浦城と勝負してくれよ」

しかし、篠本の答えはNOだった。

「そんなことしたら、私、麻美に殺されちゃうもん。」

「別に美琴のこと殺しなんてしないわよ。」


しかし、浦城の眼は笑っていなかった。

(こいつ、本当に殺すんじゃないか?)


結局、俺は浦城と中間テスト対決をやることになってしまった。


前日は休んでしまい、もうしわけないです。


そんなこんなもありましたが、ただいま第10話に突入しました。


でも、そんな私の作品を読んでくれてる皆さんいつもありがとうございます。


更新の方させてもらいますのでこれからもよろしく、お願いします。


評価や感想も気が向いたらお願いします。


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