表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/549

第二章 第四十三幕 戦の御布令と介入作戦

 明智十兵衛、後の明智光秀と面会を果たし、斎藤家への布石ができる!と思いきや、突然の伝令で、座は終わる。




「なぁ、葵衣(あおい)。十兵衛様が出て行ったのって……」

 暗い表情をしている葵衣に問いかける、

「そう、茂玄(しげはる)さんの予想通りです。これから戦が始まります。織田信長躍進の契機となる戦が」


「で、今回はどうするの?」

 蓉子(ようこ)が少し不機嫌に問いかける。まぁ美味しくお酒を呑んでいたのを邪魔されたからだろうが。


「結論から言えば、今回の合戦は斎藤家の圧勝。織田軍は大敗。大将織田信秀他数人しか供に出来ずに城に戻ったらしいです。つまり、多くの人が亡くなりました」

「少しでも多くの人を助けたいです」

 朱莉(あかり)が、悲しそうな顔をする。志賀城での惨状を見れば仕方がないだろう。今回は城攻めではなく軍対軍。被害は想像に難くない。



「蓉子さん、今回も神様やりませんか?」

 葵衣が練った作戦は次の通り。

 今回の合戦は、討死よりも退却時に川での溺死が多かったらしい。なので、川を制御して兵を逃がす。朱莉には戦場近くの川に行き、河童に協力をしてもらう。

 こんな感じだ。


 さて、俺は? 退却する織田軍に混じって、川に逃げ込むふりをして兵を誘導する役目。タイミングが一番大事だ。やっと俺も役立つときが! 初めてにしては命がけなのが怖い所だが。



 明智十兵衛様が戻ってきて、これから戦の準備にかかるという。尾張織田に動きが見えたそうだ。

「宴を止めて申し訳ない。戦が終わったら続きを行おう。勝利の宴を!」

 流石は次期頭首。先ほども感じたが、これが人を率いる者なのだろう。


「そこで、もしよければ我が軍門にて、そなたらも戦ってみてはどうか?」

「折角ですが、私たちは武芸者。戦に与する事は遠慮いたします」

「左様か。折角の戦力なのだが。しかし女子どもを戦場に出すのも武門の恥かもしれんな。達者で道を極めて欲しい」


「ありがとうございます。明智様にもご武運を。戦が終わりましたら、猪口の麓で宴を再開しましょう。私の薙刀も見ていただきたいので」

「では、そうしよう。戦が終わり次第」



 俺たちは、この戦に介入する。少しでも多くの命を救うために。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ