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テーマ 『戦い』

作者: サコラン

読み終わったら、これの本当の意味が分かるかも(笑)

灰色のタイルで敷き詰められた部屋。

天井が見えないため、より不安感を感じさせている。

が、そこに対峙した二人は、そんなことは気にも留めていなかった。

「よう、久しぶりだな」

黒い服に縞模様が入った男がそういう。

頭には触角のようなものが生えており、黒髪とうまくマッチしていた。

「また懲りずに来たわね。殺されたいの?」

バラの模様が付いた服に、灰色の短パンをはいた女が笑みを浮かべた。

まるで全てを悟っているかのように、余裕な態度を崩さない。

「けっ、気持ち悪いローズの香りなんか漂わせやがって」

そう言われて女が髪を払うと、その匂いがまた届いたのか男がウッ、とうめく。

フン、と言って女は反論する。

「大体、これは上からの指示なの。私のせいじゃないんだから」

責任は自分にない、とばかりに堂々と立つ。

すると、男は怒りの頂点に達したのか、構えのポーズをとった。

「ここをどけ」

睨みをきかし、女を脅す。しかし、効果はないようだ。


女が即座に否定の返答すると、男は舌打ちした。

女がどかないと、男の計画が成功する確率は限りなく低くなる。

なぜなら……。

作戦というのも、この建物の中に入ることだったからだ。


「ここに入らせるわけにはいかないわ。だから、消えてもらう」


そう言って、女は体から殺意をほとばしらせた。

白色の長い髪が逆立ち、手を前にあげる。



「死になさい、弱きものよ」



男が最後に見たものは、自分の目の前に迫り来る、白い煙だった。



「ふう、一件落着」



これはとある家の、とあるタイルの上での出来事。

そこに残ったのは、ローズのフマ●ラーと、アリの死骸だった。


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