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5 やっぱり放課後以外は冷淡な嶋崎さん。

久々過ぎて申し訳ありません。

七月になったらもう少しハイペースで更新します。




翌朝、いつも通りの通学路を歩いていると、背後から衝撃がはしった。


どん!を背後から背中を叩かれて、俺は心臓が止まりそうになるほど驚いた。


だれだよ?朝から背中を叩かれくやつは………いや、もうわかっているけどさ………



そう心の中でブツブツ言いながら振り返ると、


そこには海知がニヤニヤしながら立っていた。


なんか、無性にイラつく笑顔だな。


朝っぱらから、そんなにニヤニヤされると、気持ち悪いしなんかイラつく。

俺は海知くんに尋ねることにした。


「どうしたんだよ?そんなにニヤついて」


「……お前が生きててウケる」


「なんでだよっ」


まさか生きてることにウケられるとは………俺どういう存在だ?


と自問自答するが、

もちろんどういう意図で言われているのかは理解している。


「いやいや、100割100分100厘殺されると思ってたから」


「野球で例えるな。そこは100パーセント殺されるでいいだろ」


そんな高確率にしないでくれ。と本来なら言いたいがまあ、おふざけも兼ねてであろう。


「いやぁ……でも、無事にお勤めから帰ってくるとは……」


「捕まってねぇんだけど!?」


「いやいや、処刑一歩手前だったろ?」


「まあ、それは………」


「瞳で半分くらい殺されたか?」


「出会い頭に少しやられたな……」


「とにかく、生きててよかった!」


とこんな会話をしながら学校の正門まで歩いていると、またまた背後から、ツンツンと俺の制服をつついてくる人がいた。


なんだよ。また海知のイタズラかよ?思いっきりへんな顔して振り返ってやろう。


と思い渾身の顔をして振り返ると、



「な、何ですか………その変な顔は?どうしたんですか?どこか悪いんですか?」


あ、あれ?


なんだ、この反応は?………


あ、あれ?海知くん?き、キミじゃないの?


細めている目をしっかり開けると、そこには………


「なんで公衆の面前でこんな恥ずかしいことを堂々とできるのですか?」


とちょっと引き気味の嶋崎さんが立っていた。その目は凍っていて鋭く言葉にも何故か鋭さがあった。もう前日の嶋崎さんの面影など残っていない。

いつも通りの冷淡な学年のクール美女だった。


「え、し、嶋崎さん!?」


「………ほかに誰だと?」


「い、いえ!正真正銘、ホンモノの嶋崎さんです!な!海知?」


と、話を振ると、海知はなんで俺に話を振るんだよ!って顔を一瞬したが、


「あ、ああ!どこからどう見ても可愛いクール美女だよ!」


「口説かないでください。眼中にないです」


「急に辛辣ぅ!!」


海知は固まってしまった。


「では、放課後また図書室で、待ってますから。」


キリッと凍った目をしながら嶋崎さんはそう言い残して玄関に向かっていった。


残された俺は石化した海知の手を無理やり引っ張っていく。


あれ?やっぱり、嶋崎さんって冷淡なのかな?

だけど、放課後は違ったし、本人も素はあっちって言ってたから、違うんだろうけど…………


今日の放課後大丈夫かな?



少し放課後が怖くなった。

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