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【 Ep.1-011 天恵(ギフト) 】



「実はセラ様が魔力を注ぎ込んでいた際、瞳の色が変質しておりました。恐らくですが…魔眼系の≪天恵(ギフト)≫をお持ちになっていると思われます」

「―――は?」


 頭の中からすっかり抜けていたまさかの展開。≪天恵(ギフト)≫とはまた運がいいのだろうか。


「ですから、≪天恵(ギフト)≫です。どういった能力なのかは私にはわかりません。ですが、≪天恵(ギフト)≫所持者本人のステータスチェックで能力がわかるかと思います。それと≪天恵(ギフト)≫の内容はあまり他人に他言なさらない方が良いので気を付けて下さいね」


 そう言われて、"ステータス表示"と意識をする。正面に半透明状のウィンドウが開き、現在の自分のステータスが表示される。基本的にステータス等の個人情報は本人以外に表示はされない設定になっているが、システムコマンドで表示と非表示の切り替えは可能である。


 さて、そのステータスだがまぁ割とよくある設定の窓割となっている。


--------------------------------------------------------------------


LP [Life Point ]  … HPとも呼ばれる要は生命力

MP [Mana Point ]  … 魔力保有量


DAT [Direct Attack ]  … 装備も含めた直接攻撃力の数値

MAT [Magic Attack ]  … 装備補正も含めた魔法攻撃力の数値

DEF [Deffence  ]  … 装備を含めた防御力の数値

MPR [Magic Protection]  … 魔法抵抗値


STR [Strength ]  … 筋力値等の総合値

DEX [Dexterlity ]   … 器用さの総合値

AGL [Agility ]  … 敏捷性の総合値

VIT [Vitality  ]  … 生命力

INT [Intelligence ]  … 知性、知力の総合値

MEN [Mentality ]  … 精神力


[+]【Unique Skill 】

[+]【Battle Skill 】

[+]【Magic Skill  】

[+]【Craft Skill  】

[+]【Passive Skill 】


--------------------------------------------------------------------


 簡潔に書きだすとバトルステータスと基礎ステータスに分けられた感じである。

基礎ステータス数値に種族補正やクラス補正、装備や熟練度で総合戦闘力(バトルステータス)が算出される。ここいらの計算式はよくわかないが、開発取材ではバランス調整を念入りにしてあると豪語していた。あくまでも数値上のもので、実際の戦闘ではモンスターの行動パターンや特性、周囲の地形の把握や仲間との連携をとる事の方が大事だと、これも開発者が語っていた。


 要は数値はあるにはあるが、あくまで目安なだけでプレイヤースキルがモノをいうって事。


 ッと今はそれを置いておいて、≪天恵(ギフト)≫がどこかだが、これはおそらく【Unique Skill】だろうという事で、そこを拡張表示させる。どうやらビンゴだったようで、そこに New ≪天恵(ギフト)≫ と表示が光りながら追加された。表示だけではよく分からないままなので、詳細表示してみる。


天恵(ギフト)≫ 

狐火 … 狐獣人(フォクシス)族の中でも一握りの者が扱える特殊技能。

      普通の炎とは違う、青紫色の炎を操る事が出来る。

      この炎は術者の意思でしか消す事が出来ない。

      術者の能力次第で操作数を増やしたり、威力を操作できる。


 う~ん…ぶっちゃけた感じ、火属性魔法の亜種みたいなスキルだなぁってのが感想だ。基本適正にない火属性を使える点はメリットなんだろうけど、パーティメンバーに火属性適性を持つ者がいた場合死にスキルでしかない。だが、実際の威力や有用性はまだ未確認である以上、ここは運が良かったと素直に喜ぶ所だろう。しかし、トリネラさんの指摘した魔眼系の≪天恵(ギフト)≫とは違う気がする。妙な違和感を覚えたものの、今ここで深く考えても結論は出ないだろう。プレイしていけばそのうち何かわかる時が来るだろうしね。


「どうやらどの様な≪天恵(ギフト)≫なのか把握できたみたいですね?≪天恵(ギフト)≫はこの世界において類稀なる才能の一つです。きっとセラ様は特に神々に愛された存在なのでしょう」

「だと、いいんですけどね」


 相も変わらず自分の事の様に喜んで話しかけてくれるトリネラさん。過去に悪魔の帝王だなんだと呼称されてた身としては、そんな存在だなんて到底思えない。そう思うと、トリネラさんの笑顔がなんとなく心に刺さるようで苦笑いしか出てこなかった。




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