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学年一の美少女が僕に惚れてるなんて信じたくない!  作者: 蒼原凉
どうして義妹(姉)ができるんだ!
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樟葉加乃 やめられないんだよね

 悠杜君にバカノ先輩という変なあだ名をつけられてしまった。

 いや、実際馬鹿なことをしてる自覚はあるよ? なかったら本当にだめな人になっちゃうから。でも、やっぱり馬鹿なことする方が楽しいじゃない。

 アルコールを摂取したら体がぽわッとして軽くなるし、こういう旅行の時には騒ぎたくなるよね? だから、持ち込んだ私は悪くないと思うの。いや、そりゃだめなのは知ってるけど、それでもやりたくなるじゃない。まあ、アルコール摂取すると歯止めが利かなくなるのは自分でも知ってるけどさ。

 それと、私の主義として、出された食べ物は絶対に残したくない。自分が頼んだものはもちろんだし、そうじゃなかったとしてもだ。食い意地が張ってると言われても、これだけは譲る気はない。ちなみに中国では少し残すのがマナーだという話があるが、あれは時と場合によりけりだ。私は絶対に残さないけど。個人的には、食べ物を残すことは、食べ物とそれを作った人、料理した人に対する冒涜だと思ってる。どんなにまずいものでも、虫でもだ。出されたものは絶対に食べる。

 まあ、もちろん胃袋に限界はあるわけだし、食べきれないことを前提にしたコースもなくはない。でも、できることなら自分の胃袋に入る分は食べたいと思っている。そりゃ、時々判断を見誤ることも無きにしも非ずだけど。というか、今回の旅行中は2回それをやっちゃったわけだけれど。

 それでも、やっぱり食べ物は残したくないんだよね。うん、食い意地が張ってるのかもしれない。まあ、それは認める。でも、やっぱりおいしいものは無理してでも食べたい。

 あ、体重がどうとかは言うんじゃないよ? これでも結構消費は多いんだから。

 だから、これに関しては馬鹿なことじゃない、と思いたい。悠杜君には笑われたけど。

 まあ、悠杜君が言ってたのは私の悪癖の方だと思いたい。

 うん、これでも自覚はしてるんだよ? 何かと恋愛沙汰があると首を突っ込みたくなっちゃう癖があるって。まあ、元から面白いことには首を突っ込む傾向があるし、仕方ないともいえるんだよね。なんか回りで甘酸っぱいオーラを出してるとさ、かき乱してやりたいと思っちゃうのよ。うん、こればっかりはやめられないんだよね。

 で、かき乱してやろうと誘惑してみたら、バカノ先輩と呼ばれてしまいましたと。

 之成と琳に関してはさ、自業自得だって思いがあるのよ。でも、悠杜君の場合には、最初から未悠ちゃんっていう相手がいたからね。だから、なんというか思いっきり大胆なこともできるし。でもヘタレだからそういうことできないのも知ってるし。まあ、自分でもやりすぎちゃった感はあるよ。でも、そうやってからかうのってやっぱり楽しいし、やめられない止まらない。まあ、犯罪じゃないしセーフだよね。お酒はノーカン。

 京香ちゃん的には早くくっついてほしいというか、悠杜君が早く気づけばいいと思ってるみたいだけど、私としては実はどっちでもいいんだよね。この2人なら之成と琳ほど甘々な関係にはならないだろうし。だから、その後でも十分にからかえる。まあ、こうしてみてるとじれったいと思ってしまって手を出したくなるんだが。

 ただ、この朴念仁、気づいてるくせにそういうこと苦手な節あるんだよね。草食系というか絶食系というか。

「未悠ちゃん、寝ちゃったね」

「そうですね。僕もひと眠りしようかな」

 帰りの車内で言ってみる。うん、寝顔がかわいくてつい悪戯したくなっちゃうんだよね。まあ、しないけどさ。

 でも、旅行行って楽しくてはしゃぎ過ぎたんだろうね。まあ、私もだけど。3日目は疲れてる人が多くて予定早めに切り上げて帰ることになったし。悠杜君ソファーから落ちても気づかないほど爆睡してたし、寝坊してたし。まあでも、もうちょっと変なあだ名をつけた責任を取ってもらわないとね。

「そんなことよりさ、未悠ちゃん寝てるし、せっかくだから聞いときたいことがあるんだけど」

「何の話ですか?」

「悠杜君ってさ、未悠ちゃんと仲いいけど、どう思ってんのかなーって」

「え、いや、仲のいい友達だと思ってますけど」

「そうじゃなくて、恋愛対象として、さ?」

「ええ!?」

 そう、その顔。やっぱりからかうのはやめられないよね。

「恋愛対象として、どうなの?」

「え、いや、その、そもそも自分恋愛する気がないですし、それに、深草さんがどうかもわからないのに、そんな」

 しどろもどろになる。未悠ちゃんがってことは自分は好きだって言ってるのと同義だってこと、絶対わかってないよね。

「加乃さん、ちょっと」

「それじゃあ、私はどう? これでも結構優良物件だと思うよ?」

「いやいやいや、樟葉先輩絶対からかってくるじゃないですか」

 チェッ。まあ、そうなんだけどね。でも、ちょっとはいいかなって思ってるのは本音だよ。譲るつもりではいるけど。

「まあ、未悠ちゃん寝てるし、キスくらいなら許されると思うよ」

「ええっ!?」

 最後に一言。悠杜君がやけに慌てだす。うん、やっぱり、悠杜君をからかうのはやめられないんだよね。

ちょっと思い浮かばなかったので、樟葉先輩視点の話になりました。次回からは大谷君視点になるかな

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