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学年一の美少女が僕に惚れてるなんて信じたくない!  作者: 蒼原凉
どうして義妹(姉)ができるんだ!
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だからこいつらには来てほしくなかったんだ!

 あと一週間しかないのに、お化け屋敷が完成するのか、はなはだ疑問である。

 結局その日できたのは、机を運び出す作業と、内容を洋風のお化け屋敷にするということだった。フランス人形とか、そんな感じ。さっぱりわからないんだけど、大丈夫なのか不安ではあります。

 ちなみにアトラクションとしては、赤く書かれた666と、それからこれの元ネタはよく知らないんだけど、オーブンに入った女、それからフランス人形と生首らしい。ちなみに僕と樟葉先輩がフランス人形をどんどん増やしていく役で、深草さんと山科さんが、黒装束で首から上を出すらしい。はっきり言って子どもだましだと思う。でもまあ、こんなもんか。

 ちなみに、結局設計図は完成しなかった。いや、そこは完成させようよ。そう思ったけど、生徒会長が夜の間にしてくれるらしいし、面倒ごとには関わりたくないからパスすることにした。

 それにしても、僕の相方が樟葉先輩ということで、いやな予感しかしない。いや、女性の配分が多いから、必然的に男の僕は裏方に回らさせられるのだが。でも、なんで樟葉先輩なんだ。なぜか山科さんは最初から生首役で決定してたし。あれだな。樟葉先輩が女装という言葉を持ち出してきて勢いに押し切られた気がする。うん。絶対そのせいだ。この人ちょうどいいおもちゃを確保したと思ってる。はあ。

 

 

 

 昨日はそんなことがあったわけだが、今日は土曜日。僕は『シャルロット』でバイトに勤しんでいた。生徒会は一人ぐらい抜けても構わないということで、土日に休む許可をもらってる。それに、生徒会に入るときにそういう話になってたしね。ただ、今日は深草さんも樟葉先輩も生徒会で駆り出されるから久しぶりに落ち着いてバイトができる。そう思ってたんだけれど。

 それは僕がキャロルの世話をしているときに訪れた。一応アルテミスとアポロンと似た種類らしいので、最近はアリスとキャロルの世話を十条さんに任されたんだよね。それはともかく。

 それは、いつも深草さんが来るよりも遅い、閉店1時間前の17時にやってきた。『シャルロット』には1時間コースと3時間コースがある。たぶんそれを狙ってきたんだと思う。

 そう、その人たちはやってきたのだ。深草さんと山科さん、それに樟葉先輩、あと所かまわずいちゃつく人たち。要するに生徒会メンバーが。

 

 

 

「よう、伏見、邪魔するぞ」

 開いた扉に対応しようとネットを潜った僕は唖然とした。生徒会長がなぜかそこにいて、近くに深草さんたちがいる。

 あれ? どういうことだ? というかなんでいるんだ? お化け屋敷作ってたんじゃなかったのか?

「あ、お化け屋敷の方だったら今日は終わったよ。順調順調」

 相変わらずこの人はエスパーみたいだ。もう慣れた自分が怖いと思うくらいに。

「それで、せっかくなのでみんなで悠杜君のバイト先に行ってみようってことになって」

 ……なぜそこから、せっかくにつながるんだ?

「それに、私も悠杜君に会いたかったし」

 そう言って深草さんは顔を赤らめる。

「お、青春だねえ」

 知りたくない聞きたくないそんなこと! 僕の頭が思考を拒否してる! ともかく! ここは営業スマイルだ。営業スマイル。

「えっと、1時間のコースでよろしいですか? 5名様でワンドリンク付5000円になります」

「うん、それでいいよ」

 そう言うなり樟葉先輩は緑色のネットを潜り抜けていった。もうこの人もだいぶ勝手がわかってるように見える。怖いな、慣れって。

「ドリンクはどうなさいますか?」

 深草さんと山科さんと樟葉先輩に聞く。あの二人はどうせとっておきのめったに出ないメニューを頼むんでしょうし。

「甘いものが飲みたいからホットココアにしようかな」

「コーヒー」

「私はテキーラサンライズを」

「それカクテル! お酒だから!」

 樟葉先輩本当に飲酒癖あるんじゃないだろうな?

「冗談だって。シャーリーテンプルをお願い」

「それもカクテル!」

 字面からしてすごく似てるんですけど!

 そう思ったところで十条さんと樟葉先輩が笑いかける。

「あれ、悠杜君知らないの? シャーリーテンプルってカクテルはカクテルでもノンアルコールカクテルだよ?」

「だから大丈夫、ね」

 そう言って笑う。くそう、この2人なんでこんなに気が合うんだ!

「まさか、私がお酒を飲むとでも思ったの?」

「思いますよそりゃ普通!」

「ごめんごめん」

 前もお酒はなしって言った時に舌打ちしてた覚えがあるからな。本当に思考が読めないよ。

「悠杜君、それよりまずこれ、スペシャルメニューね」

 1つしかないグラスにピンクグレープフルーツジュースを2人前注いで十条さんが僕に渡す。本当に馬鹿らしいと思うメニューだよ、これ。全然でないし。こんなのを頼むなんて、ね。

「お待たせしました。カップル特別ハートグレープフルーツジュースです」

 しかもネーミングが……。十条さんはどんな乗りでこれを命名したんだ?

「お待たせしました、ホットココアとコーヒーです。シャーリーテンプルはもう少し後になります」

 十条さんもドリンクを運んできた。あとで聞いておこう。

「お前たちも番か。仲良くするんだぞ」

 そんなことを考えていると、シャルとアルが生徒会長の彼女(名前忘れた)の近くで仲睦まじそうに餌をつつきあってる。

「もう、ユッキーも私にかまってよ」

「わかってるよ、リン」

 惚気は聞きたくない。というか、ここは惚気る場所じゃない。フクロウと触れ合う場所だと思う。

「ほら、シャル、アルこっちにおいで」

 癪なので樟葉先輩にシャルとアルの2人を押し付けることにした。

「お、伏見、妬いてるのか?」

「妬いてません!」

 ただイチャイチャされるのが嫌なんです! ここはフクロウカフェなんです! 決して深草さんとそういう関係じゃないからとかじゃないです! そもそも、誰かと付き合う気はないです!

「まあまあ、それなら素直にFFコンビで付き合っちゃえよ」

「ゴホッ、ゲホゲホ」

「熱っ!」

 深草さんがむせてコーヒーがかかった。

「なんでそういう結論になるんですか! そういう関係じゃないって言ってるじゃないですか!」

「いや、そうだろ?」

「それに、校則には男女交際禁止って書いてないよ」

「私も未悠ちゃんとなら賛成だしね」

 だから! なんで生徒会長も樟葉先輩も十条さんもそういう発言をするんだ! それから、深草さんも顔を赤らめない!

「違いますからね!」

「またまた。煮え切らないなら私がねとっちゃうよ?」

「ねとるってなんだ!」

 だからこいつらには来てほしくなかったんだ!

いい加減認めろよ、伏見

それはともかく、体調が悪いので更新が滞るかもしれません。ごめんなさいm(__)m

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