山科京香 本日も平和です 1
伏見君が風邪を引いた日、裏で起こっていた出来事です。個人的にこういう話が好きなので書いてみました。
「ヤッホー、京香ちゃん」
「私たちを呼んだってことは仕事かな?」
「ええ、そうです」
二人の問いに私は返す。
「っていうことは結構大きいんだよね」
「ええ、私一人ではしんどいくらいですね」
今回の仕事は、相手がかなり大きい。さすがに私一人だと分が悪いと判断したので、親衛隊のメンバーを集めたまでです。
「桃山さんの情報によると、今回の相手は中国系のマフィアで人身売買に最近手を伸ばしてきたそうです。だんだん活動範囲を広げて、お姉さまたちを狙おうと」
ノートパソコンを手にした一つ年下の少女、桃山涼乃からの情報です。基本的に、彼女が情報ソースになっています。彼女の特技はハッキングですからね。序列も私に次ぐナンバー2です。
「てことはかなり大きいんだね」
「高槻さん、他人ごとではありませんよ。彼らが狙っているのはお姉さまだけではないのですからね」
もう一人の中学生、高槻凛音が呟く。
「ええ、私たちの中にも含まれているメンバーがいます。だからと言って正面から叩き潰すことに違いはありませんが」
「ま、面白そうだしね」
「お姉さまからのご褒美、楽しみです。はぁはぁ」
こちらは一つ年上の樟葉さんと同学年の木野さんの台詞。まあ、この中では序列は私が一番上ですが、最初期からいるメンバーはこの5名です。そして私自身だと手におえない場合はこのように手を借ります。
「ねえ、あの、危なくない?」
「あなたは実質のナンバー3なんですよ。もう少しそのことを意識してください」
高槻さんは、少し弱気なところがあります。まあ、それに反して合気道がすごく得意なのですが。
「はい」
「それはともかく、場所は桃山さんが調べてくれましたし、見取り図もあります。作戦もこちらで建てたので、これを」
そう言って、作戦を立てたメモ帳を差し出す。この中で戦闘能力が高いのは、私、高槻さん、樟葉さん。3人を軸に、特技を生かす形で作戦を組みました。と言っても、前にもこんなことはしたことはあるわけですが。
「また、私この役割ですか……」
「ふふ、楽しそうだね」
「私は面白いシーンが見られれば満足です。ふふふ」
「では、この方針で決定ということで」
こうして私たちの作戦会議は幕を閉じました。後は乗り込んで退治するだけですね。
学校? そんなもの、知ったことじゃありません。治安維持の方が大切です。
親衛隊の序列です
№1 ???? ???
№2 山科京香 ガチの百合
№3 桃山涼乃 後輩 ???
№4 高槻凛音 桃山の親友 苦労人
№5 樟葉加乃 快楽主義者
№6 木野彩里 腐女子
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№136 伏見悠杜 主人公
こうしてみると序列上位の5人ってめちゃくちゃ濃いなぁ。自分でそうしたんだけど。不明のところは後日明らかにするかも




