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学年一の美少女が僕に惚れてるなんて信じたくない!  作者: 蒼原凉
あっちこっち忙しすぎるんだ!
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文化祭実行委員長とか無理!

「さて、夏休みも終わったわけで、これから生徒会の活動も本格化する。具体的に言うなら、文化祭及びその後の体育祭の準備だ。そういうわけで、基本的に毎日昼休みに生徒会室に集合するように」

 小野先輩が言う。この人、のろけを別とするならば優秀なんだよね、僕より。

「それじゃあ、今日は体育館の時間割を決める。毎年もめるからあくまでも仮だが」

 ちなみに、使用申請の書類は既に出そろっていたりする。まあ、去年は飛び込みがあったと加乃先輩が言っていたから、今年もあるんだろうけど。救いと言えば、クラスに支給される額は一定で、部活も部費から出すことになっているから予算を改めて割り振る必要のないことか。

 ちなみに、文化祭は3日間にわたって行われる。そして、飛込参加可能の自由枠なんてものもあるらしい。

 そんなことを考えながら書類に目を通していると、明らかに問題のあるものを見つけた。

 申請者、樟葉加乃、そして使用者の欄に僕と未悠さんと京香さんと千秋さんの名前が書かれている。ちなみにバンドをやるらしい。初耳だ。ついでに未悠さんと京香さんも知らなかったらしい。無言で却下の箱に入れる。却下されること自体非常に少ないらしいが。

「ああ!? なんてこと!」

「まじめにやってください」

 3日目の最後の時間帯を希望している書類だが、これは時間を変更しないとな。慣例として、最終日の終わりは軽音部、それを除いた各日の最後の時間は演劇部が占めることになっている。それと、クラスの演劇は複数回上演されるのが慣例だから、日にちを変えて2回は欲しい所だ。結構頭を使う。

「石田先輩、この書類、必要事項が記入されてないんですけど」

「えっと、一応本人に会って確認取ってもらえる? あとから殴りこんでくる人もいるのよね。そういうのはそっちの箱にまとめてあるから」

「わかりました」

 大変である。というか、僕、なんで生徒会なんてやってるんだっけ?

「ゆーくん、ちょっと構ってよ」

「そういうのは仕事をしてから……、よく話しながら作業できますね」

 言わずもがな、加乃先輩である。と言いつつも、ホワイトボードに予定をどんどん仮とは言え埋めているわけだから仕事はしているのだが。たまに、この人には脳みそが3つくらいあるんじゃないかと不思議に思う。

「あ、加乃先輩、3年5組はどうして入れてないんですか?」

「ああ、あそこね。あそこ、問題児ばっかりでろくに作業してないって噂があるのよ。だから、確認取れるまで入れなくていい。どうせ、質は落ちるし。ゆーくんこの後飲みに行かない?」

「わかりました、それと後半はパスで」

 そう言うことまで判断しているんだ。というか、僕の能じゃ処理落ちする。既にぐるぐる回っているよ。

 

 そんなこんなで、大枠は決まった。後は、細かい時間調整と、説得という胃の痛くなるような作業が待っているわけだが。ちなみに、中庭とか、実験室とか、まだ検討すべきことはたくさんある。はあ。

 

 

 

 と、ここまでが昼休みの話。ちなみに、5時間目に遅刻して3人仲良く怒られたのは内緒にしておく。放課後は、どうにかして話を聞きに行かないと。えっと、僕の担当がとりあえず12組。

 そう思っていたのに。

「あ、ふし、悠杜君。放課後に、文化祭の話し合い、グループのリーダーたちで話し合いするから残ってくれない」

「え? 放課後ですか?」

 三希さんから話しかけられる。一応、この人は僕の補佐、という扱いになっている。僕ほとんど何もしてないけど。

「生徒会の方があるんですけど」

「ごめん、でも、話し合いに悠杜君がいないことにはどうしようもないでしょ? それと、グルチャも作ろうと思うから、そのこととかも。とにかく来てね!」

 それだけ言うと、坂本さんは去っていった。まあ、次も授業あるから仕方ない。体育だし。

 でもどうしよう。明日の昼休みには返事を聞いておきたいし。話し合いが終わったら校内に残っている人に話を聞くかなあ。部活やってる人も多いだろうし。捕まらなかったら明日の朝休みということで。

 

 ただ、問題は話し合いの最後に起こった。それは三希さんの台詞。

「それじゃあ、グループに招待しとくね。それと、明日から基本的に毎日話し合いを行います。以上」

「え!?」

 ちょっと待って、僕生徒会で忙しいからそんなの無理だって!

 変える支度をしていた三希さんを呼び止める。

「僕忙しいからほとんど出られないと思うんだけど」

「でも、一応委員長なんだし、お願い。」

「無理だって! それだったら文化祭実行委員長とか無理! 他の人に変わって! 僕そこまで重要な役割じゃなくてもいいよね!?」

「でも、決まったことだし」

 いやいやいや、僕の記憶では寝不足にかこつけて押し付けられた気がするんですけど。

「仕方ないから、グルチャの電話機能で参加して。わかった?」

「まあ、それなら何とかならないこともないとは思うけど」

「それじゃあ、また明日」

 うう、優柔不断な自分が恨めしい。また一つ厄介ごとの種が増えたよ。

作者「内容薄い……」

悠杜「もっとまじめに書いてくれ!」

作者「だが断る」

悠杜「そこは断るなよ……。また頭痛の種が……」


一応真面目に書いてます

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