表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/103

101.最強に抗う者

「ウグッ……ハァ、ハァ……。これで(しま)いだ……!」


 ルークが苦しげに呻きつつ聖剣を構えたかと思った瞬間、姿がブレた。

 眩い光を纏う聖剣から放たれる光速の剣閃。咄嗟に動き出しから剣の動きを予測し、受け流すよう白夜を抜いた。


――ギャリィンッ!!


「クッ!!」


 『白気(ビャッキ)』による身体強化により、紙一重で嵐の様な一撃を躱す。その余波により弾き飛ばされるが、地を足で掴み受け身を取る。

 愛刀の夜一に目をやると、斬撃を受け流したことにより一部が溶解し、まともに使える状態ではなくなっていた。

 夜一をそっと置き雷薙に手をかけ、ルークと相対する。


「ハァ、ハァ……ハハハッ! 今のも躱すなんて中々やるじゃないか……! だが、自慢の武器もこの様だ! お前には、いや誰にも俺を倒すことはできないんだよ! 聖剣さえあれば、俺に勝てるやつはいねぇ!」


 眉根を寄せつつ、顔を歪めて苦しそうに嗤うルーク。


「……確かに、凄まじい力です。しかしルーク、君の剣からは何も感じません。この間までのルークの剣は拙くても、魂が籠もっていました。今のルークは、棍棒を振り回すゴブリンと同じです」

「うるせぇっ!!」

「それで本気ですか、ルーク?」

「だまれッ、シリウスゥゥッ!!」


 ルークが聖剣を振るうと、余波だけで闘技場の床板が粉々に砕け散った。

 威力、スピードともに一級品である荒れ狂う嵐のようなラッシュが襲い来る。


 それに対し『瞬雷(ブリッツアクセル)』と『白気纏衣』を併用し、ルークの猛攻を見切り、躱す。


 闘技場には絶え間なく剣の交わる音が鳴り響く。

 白く眩い光と、白く尾を引く雷光がぶつかり合い、空気を揺らす。


 ルークと剣を混じえながら、ルークに剣の振り方を教えていたエトワール村の風景が瞼の裏に浮かぶ。

 しかし目の前には、苦悶の表情を浮かべ眩い光を放つ剣を振るうルークがいる。

 何故君は、そんなに苦しそうな顔をして剣を振るっているんだ。


 ルークの剣撃は凄まじい速さと威力だが、剣筋はあまりにも単純で無機質であった。苛立ちに任せて剣を振るっているだけのようで、お陰で何とか躱し続けられている。


 僕も先程から何回か攻撃を掠らせてはいるのだが、強固な障壁に拒まれて中々ルークにまでダメージが通らない。牽制で放つ生半可な魔術も聖剣の剣閃によりかき消されてしまっていた。


「逃げてばかりじゃ俺を倒すことはできねぇぞ、シリウス!!」


 苛立ちを隠さずに挑発してくるルーク。


「また剣を雑に振って……。そんな大振りじゃただ隙を作るだと散々教えたはずですが」


 そろそろこの速度と膂力にも身体が慣れてきた。

 ルークの一際大ぶりの攻撃を躱し、即座に懐に潜り込む。


「ハァァッ!!」


 紫電を纏う雷薙は雷光を瞬かせ、ルークの魔術障壁ごとルークの身体を斬り裂いた。


「ぐぅっ……! 何……だと……ッ!?」


 ルークは鮮血を滴らせながら驚愕の表情で僕を睨みつけた。

 完全に捉えたと思ったが、ルークは驚異的な身体能力により後ろへ跳躍し致命傷を避けていた。

 皆様、お久しぶりです。

 概要欄でもご報告いたしましたが、先日、本作「転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る」が発売されました。

 編集の方からは、とてもご好評いただいていると聞いております。お手に取ってくださった方々、本当にありがとうございます。


 実は現在、二巻発売へ向けて色々と準備を進めているところでございます。

 二巻も一巻と同様、Web版の読者様でも楽しめるような作品を目指し執筆をしております。楽しみにお待ちいただければと思います。


 また現在、Web版の更新が非常に遅れてしまっており、大変申し訳ございません。こちらも休載するつもりはなく、一段落ついたところで更新を進めて行きたいと思っております。

 読者の方々にはご迷惑をおかけしてしまいますが、これからも何卒よろしくお願いいたします。


丁鹿 イノ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 待ち過ぎて内容忘れて見返してきちゃいましたよ。 新型コロナウイルスに負けずに更新頑張ってください!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ