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文通恋愛

作者: 北条冬希

ぱっと思い付いた話を書きなぐりにした作品です。あまり濃く書かなかったので、主人公の葛藤等、読者様が想像して読んでみて下さい。

拝啓 直樹様


私の家の近くの公園にも桜が咲きました。

去年より、待ち遠しく思っていたので、桜を見たときは、やっと咲いたね。と声に出しそうでした。

これから毎日の送り迎えが楽しみです。


話変わりますが、今のご時世に文通は珍しいのですね。チャットの方が、便利なのは知ってはいるのですが、私は、文通の方が楽しいです。

便箋選び、手書き、書きたい事がいっぱいだったり

切手を貼って、ポストに入れるドキドキとした感じは、今も慣れてません。

いつ返事がくるのかと、ポストを覗いて、無かった時は、ガッカリして、入ってある時は、早く読みたいと心が急かします。


直樹さんは、文通はお好きですか?



俺は、桜色の便箋を元に折り畳み目を瞑った。

一月前から文通をしている彼女の言葉が、頭の中で繰り返し廻る。そっちも桜が咲いたんだ。

確か、一週間遅れの開花だったけ…

桜が好きな彼女はたった一週間でさえ待ち遠しかっただろう。

今のご時世は、携帯やパソコンが進化したからね、言いたいことは、すぐに送れるし、無いと不便だと感じてしまうよ。調べ事に辞書を開かずとも検索すれば直ぐに出てくるし、地図もナビで、誘導してくれる時代そう考えていくと進歩したよな。時代ってすげーな。三日前から続いている雨の音の中で時代の凄さに浸っていた。

湿気を飛ばす為、少し開けてある窓から雨の匂いが、部屋に流れてくる。窓際後で拭かなくちゃなと、予定を作る。「文通はお好きですか?」

特別好きでも嫌いでもない。便利差で取るなら

やっぱり、携帯やパソコンを取る。でも、彼女との連絡手段に文通しか無かっただけ。お互いにアドレスを教えれば、声が聞けるのにアドレスを書かなかった。風情や歴史を大事にする彼女に嫌われるのが怖い。それに彼女は…いや、止めておこう。自分でも信じられないことに、会った事以前に声すら聞いた事のない彼女に恋をしているらしい。


テーブルに白い便箋を広げた。

手紙の内容に返す様にさっき頭の中の言葉を書き写す。最後の行を残しペンを置き深呼吸を一回した。

さっきより雨がアスファルトを叩きつけている。

最後の一行に書く嘘が決まったら終わりだな。

文通恋愛程もどかしいものはないな…。











ぱっとしないお話かと思います。

前書きにも書きましたが、想像してくれたら

嬉しく思います。


辛口な感想等も成長の肥やしにしたいので、

思ったことを書いてくださっても構いません。

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