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クラス発表
僕は、嬉野政宗。嵯峨高校の1年生だ。
今日は、入学式である。外は桜吹雪で満開だ。
僕のクラスは、1年2組か。
クラスは6組まであるのか~。
「おう、また会うたな」
「えっと。神崎大将くん」
「大将でええで」
「え~と、ところで、君、誰だっけ」
……。
「知らないのに声かけたの!」
「おいおい、あまり人をからかうなよ」
伊万里時雨が言う。
「うそうそ、嬉野政宗、政宗やろ」
「う、うん」
「俺は……。時雨は1年2組やで」
大将がベニヤ板で張られたクラス表を指さした。
「そんで俺は、1年、2組か。みんな一緒やな」
にかっと、大将は笑った。
「早く教室いくぞ」
時雨が淡々と言う。
「どうすん。高学年にメンチ切っとく?」
「いや、それは」
「政宗。大将はくだらないことばかり言うから、気にしないでいい」
「あ、はい」
「いやいや、かまってもろてくれ~」
駄作を書く勇気
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