骨伝導
かつてはギターのチューニングは音叉を使用していました
A=440Hzの音叉を一本持ち歩いていました
自分のギターもそうですが、生徒さんのギターのチューニングの時もこの音叉を使用する
5弦の開放弦をこの音叉の音に合わせます
その後、他の弦はこの5弦を基調にして耳で合わせていきます
これが音感も鍛えられるし良い方法だと思うのですけどね
早いものでこの1本の音叉を40年以上持っていることになります
紛失しない限り壊れることもないですからね(笑)
さて、この音叉でギターのチューニングをする方法ですが・・・
音叉を何かにぶつけて振動させて、アコースティックギターならば、ボディに根元を当てるとフーンとA=440Hzの音が響きます
それを覚えてチューニング・・・
いやいや、そんな器用なことはねぇ・・・
あとは、同じように音叉を振動させたら、耳の後ろの骨に当ててみる・・・
するとやはりフーンと音が聞こえるのです
これは骨伝導ですね
そしてその音を覚えてチューニング・・・
いやいや、だからそんな器用なことは・・・
じゃぁどうするの?
音叉を持つと片手がふさがるのです
だから、チューニングがしにくい
弦を弾いて糸巻を回すには両手が必要なのです
では?
違う骨伝導を利用します
ちょいと不潔と思われるかも知れませんが
振動させた音叉を口で咥えるのです
それも歯で咥えます
すると、頭の中にA=440Hzの音が響くのです
これも骨伝導です
これは両手が空くのでチューニングがしやすい!
ところがコロナ禍になりマスクをするようになると・・・
必然的に音叉を咥えられなくなりました
こんなマニアックなところまでコロナ禍の影響が出てしまったのです
と言うことで、あれから数年経ちましたが、そのまま一切音叉を咥えなくなりました
今はスマホのチューニングアプリを使用しています
でもねぇ、これ周りが騒がしいとチューニングしづらいのですね
やはり音叉を咥えるのが一番明瞭な音がするのですけど・・・
音叉を咥え続けるとA=440Hzが体に染みついてきてええ感じになるはずなんですけどね
絶対音感なんてないし、それぐらいは身に付けたら嬉しいのですが・・・
鞄に入ったままの音叉が日の目を見る日はくるだろうか?
いやあ、自分次第なんですけどね(笑)