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それまで我慢できないと判断したのでしょう。


そこまで考えたところで、北畑女史に対する興味を完全になくしてしまった私は、そのままテレビを見ていました。


が、ふとあることが脳裏を横切りました。


なにか前にもあったような。


そしてこれから再びあれが起こるような。


私の期待、いや不安は的中しました。


いつまで経っても女史がトイレから出てこないのです。


私はあえてそのまま待ちました。


そして彼女がトイレに入ってから一時間が過ぎようとした頃、ようやく部屋を出て足早にトイレに向かいました。


見てみるとやはり同じでした。


前回のようにトイレの個室のドアが少しだけ開いています。


形ばかりのノックをしましたが、何の返答も返ってきません。


そしてドアを開けると、軽い異臭の漂うそこには、誰の姿もなかったのです。



今回は当然のことながら、このあたりでけっこうな騒ぎになりました。


近所の人は勿論ですが、特に彼女の夫と息子と娘が、まるでこの時を長年待っていたかのように騒ぎ立てたのです。


考えてみれば、と言うより考えなくてもそうでしょう。

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