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八幕「出動・狂い者救助隊」








ザシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ・・・









「ふー・・・やっと終わった・・・。疲れたな、榎弘羅」



「そうね、かなり手こずってしまったわ」






破壊魔は依月達によって倒され、

どこからか足音が聞こえてくる。





「っ・・・誰―――?」



最初に反応したのは、リシスだった。







「こんにちは――――

女神と死神、それから人間さん」




「お、お前――――!!!」






―――そう、そこに立っていたのは、絶望を喰らわせた狂い者メイドこと―――




クロロ・リリエスであった。








「―――依月の知り合いか?」




「ああ・・・狂世界に案内された。こいつに―――

そして元の世界にあった後――――私の妹は狂い者になったんだ」





「・・・なるほどな」




そう枯炉眞が言うと、リリエスは口を開いた。








「―――単刀直入に言いましょうか。狂い者達を説得しに行きましょう。


貴方達が言う『苦しみはみんなで分けあえばいい』という想いを信じて」





「どういうことだ、リリエス…お前は狂い者を辞めることに反対しているはずだろう?」




「…元凶様に会ったんです。夢の中で―――

元凶様はこんなものにはしたくなかったと、後悔していた―――

後悔してしまった元凶様は、私を貴方達と狂い者の説得に行きなさいと命じたのです」




「…依月の口調を聞く限り、貴方はただ『命じられた』から来たんだよね??」







リシスが思い切って言葉を口に出す。

どうやら、依月に酷いことをしたことに怒りを持っているようだ。







「―――はい?」




「だから、ただ単に命じられたから来たってだけなんだよね?

自分の説得したいって意志はないんでしょ?」




「…私は元凶様の後悔したという気持ち、

本当はこんなことにはならなくてよかったという論に納得したからこそ来たんですよ。

まぁ、疑いたいのは解りますが…あまり初対面の人に失礼しないようにしてくださいね・・・


女神の全解リシスさん」




「…」






リリエスがそう言うと、リシスはただ真剣な顔をして下を向いた。










「――――まぁそういう訳ですので、ご一緒させていただきます―――。」





「ふぅ~ん・・・

なるほどねぇ・・・分かったよ。リリエスさん」





「・・・まぁ、納得したならな・・・


分かった、リリエス・・・一緒に助けに行こうぜ!


元凶のことなら化け者から前聞いた・・・

破壊魔なんて本当はいない。つらい奴がつらくて、そう思い込んじゃったんだろっ?

それなら重い荷物はみんなで分け合えばいい、そうじゃねーか。な」





「・・・ええ。

依月さんの言ってることは――――正しいですよ



・・・さて、狂世界への行き方ですが――――


私は狂世界へと行けるパスワードシステムが分かりますから、任せて下さい」






「ああ、任せる。よろしくな。


・・・さて、皆も一緒に頑張ろうぜっ」





「ああ」




「ええ」




「うん―――!」




「はいっ」




「うん」







救助隊の救助劇は、ここから本当の幕を開ける――――!

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