五幕「戦闘の七鎌」
「まぁまァ、落ち着いてよ。君達」
死神――七鎌タナトことタナトスは、嗤いながら言葉を放った。
「・・・タナト、やめて」
死んだ目をしてひぶるリシスに、
すかさず榎弘羅がナイフを突きつける。
「敵か味方か―――
そう答えればいいのよ。答えなければ命は無いわ、貴方達」
「・・・なんでこんなことするの?気持ち悪い」
かっこよさに嫉妬したのか、リシスは榎弘羅に反論する。
「おーいリシス・・・本気で殺されるよ?
神だけど、僕達は不死身でもなんでもないんだ。ナイフ刺されたら死ぬよ??
嫉妬で悪い事すると、君も―――
は・か・い・ま* ね? 早くやめて、ねぇ」
榎弘羅の味方側につくのか、タナトは嫉妬したリシスを睨んだ。
リシスはひぶり目をして、黙っていた。
「―――おっと、申し遅れたね。
僕は七鎌タナト。正式名は「タナトス・フレイムスタァ・ガ・ドール」。
よろしく。
あっ、ちなみに僕達は君達の味方なのさ。
元凶の幽霊の強い思いから生まれた、破壊魔と狂い者の争いをとめるための神さ。
狂い者を助けたい君達と一緒。
こっちは全解リシス。
正式名は「リシス・ミステリアオール・ガ・ドール」。」
「なるほど―――俺は胡埜鼠次枯炉眞」
「来咲依月だ。」
「八幽榎弘羅よ・・・よろしく」
「カ、カイル、です・・・」
「―――っとまぁ、みんなよろしく。
自己紹介が終わったとこで、あそこらへんからキチガイの破壊魔が・・・
みんな、戦える?」
「・・・俺は一応、矢があるから戦えるぞ、あと魔術っぽいものもな」
「私もできるわ、魔族だから」
「僕も・・・不思議な力が少し操れるようになってきたので」
「私はできない・・・できることはやらせてもらう」
「うん、分かった。
・・・さて、早速殺らないとね―――もうすぐそこまで湧いてきてる
僕は名前通り七つの鎌――七鎌を使うことができるんだ。
リシスは洗脳能力だね。」
「・・・うん、やってみる」
タナトの炎に包まれた『七鎌』、リシスの能力『洗脳』、
榎弘羅のナイフと魔族能力、枯炉眞とカイルの『技』、枯炉眞の『矢』
そして依月のできる限りの力で、
戦闘を開始した。