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四幕「謎館八幽」







―――キィィィィィッ・・・







かなり(ふるい)(とびら)が、音をたてて開く。


どうやら、人がいるようだ。








「・・・あらあら、こんな謎館に何の御用かしら」





―――ツインテールの少女が、そこには立っていた。










「・・・お前は双子が狂い者になり失ったという奴か?

俺の姉が―――女子高生が




『双子を喪ったんだって、狂い者とか言ってた、頭おかしいんじゃね?』と噂していた、

と言っていたぞ」





「そういや、一昨日頃悪ふざけで入ってきた奴らが私に聞いてきたわね・・・

正直に言ってやったけど、バカにされたわ。

で、あんた達は何が目的?」





「―――大切な人が狂い者になった人を集めて・・・みんなで狂い者を救うんです

だから―――」





「だから、協力して。」








ツインテール少女が恐くて声が出なくなったカイルの代わりに、依月は言い放った。








「―――ふーん、そうなの・・・いいけど―――

話くらいは聞いてもらおうかしら、それをしなかったら貴方達の命はないわ――」




ツインテール少女は、依月達にナイフを突きつけた。







「ひ、ひ、ひいいいいっ」



怯えるカイルに、ツインテール少女は笑う。






「ふふふ・・・大丈夫よ、

話を聞いてくれればいい。


私は八幽榎弘羅(はちゆう かぐら)、破壊魔と狂い者のことは知っているわ。

私は先月、ずっと探してきた生き別れの双子の噂を聞いた・・・名前も無い、全てを破壊され謎館にいる少年。



どうやら謎館は、毒人間どもの集まりで、

本当は魔族のあいつを自由が魔族だということに気付かせないために放置を行っていたみたいね。


…詳しいことは知らないけれど。」







榎弘羅は淡々と言葉を継ぐ。







「そしてその謎館を懸命に探した。誰かに何処にあるかなんて聞かずに。


…私が来た刻にはもう手遅れで、化け者が別の世界での記憶を思いださせ、狂い者に成ったそうよ…


名前は別の世界の刻あったらしくてね―――

エナ、だったかしら。

化け者が全て説明してくれたわ」





「生き別れ、な・・・

解った、八幽。俺達は話も聞いた、協力してくれるか?」





「ええ勿論、約束通り…いいわよ。」



榎弘羅はニヤリと笑い、闔を開けた。







「…さて、さっきから上から視線が感じるだけれど。空に誰か見ている奴がいるわね?」




「彼処に誰かいるぞ…

おい、お前ら、毒人間共…いや、破壊魔か!?」








そこにいたのは―――





リシス・ミステリアオール・ガ・ドールこと全解リシスと、

タナトス・フレイムスタァ・ガ・ドールこと七鎌タナトだった。

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