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好きな娘には何を話せばよいのか分からなくなる
お盆休みで喫茶店にいる。ここにはモデルのようなべっぴんの店員さんがいる。ワタクシ星川は、会話のチャンスが何度かあったけれど何を話せばよいのか分からず、彼女の声を聴けたことだけで舞い上がる。あいさつされてうれしいけど、武骨に無言で頭を下げるだけ。
そんなプラトニック星川の心のつぶやき。
かわいい娘の「いらっしゃいませ」 は会心の一撃ぐらいうれしくて、居ないとわかると痛恨の一撃ぐらい凹む。
かわいい娘に「ベイビー君が大好きさ」と毎日、愛をささやくのにも気力、体力がなくちゃささやけないと知る8月の雨のち曇りのち雨の日。
夢に高校のころ好きだった娘が出てきた。
ボクの部屋へ友だちを連れて訪ねて来た。
学校のグループワークで課題を一緒にするスチュエーションだ。
(この時間はボクのもの大好きな彼女を口説くチャンスは今しかない。今がその時だ! )
……一言も話せなかった。。。夢だぜ、手を握りたいよ。肩を抱きたいよ。チューぐらいさせろよ!
おっさんになった今でも大好きな彼女に玉砕。