あっけない終結です
エターナについたのはいいが、どうやって攻めるのがいいかな?
「………よし、敵に絶望を与えよう。」
俺は固有スキル『影操者』を全力で発動した。
『影操者:全ての影を操ることができる。影の中に使い魔などを住
まわせることも可能』
「さて、今頃敵さんは自分の影と戦っていることだろう。」
そんなことを言い、俺はエターナの王都に入っていく。
すると、聖王国軍と思われる者達の死体が町中に転がっているでは
ありませんか。
何故戦ってもいない敵が死体となっているのかについてはちゃんと
理由がある。
それは、自分の影に殺されたからです。
『影操者』ですべての敵の位置を把握、さらに、敵の影を操り、本体
を攻撃するように指示を出す。
ちなみに、自分の影を殺せば、自分自身も死ぬみたいだ。
先ほど歩いていると、自分の影を切り裂いた敵がいて、勝手に倒れた
のをこの目で見た。
「………このスキル、チートすぎる。まぁ、使えるからいいけど。」
そんなことを言っていると、王城に到着したので、『影操者』で王様
の位置を把握、
まだ生きているようだな。
俺は転移魔法で王様のもとに向かうと、体中傷だらけの王様がいた。
「おい、大丈夫か?」
「何者だ!?」
「分からないのか?フェイズだ。」
「英雄殿か。」
「あぁ、そうだ。それより、傷の手当てをする。」
俺は王様の傷の手当てをしながら、敵が全滅したことを説明すると
「それは本当か?」
「勿論だ。後で確認してもいい。」
「そうか………娘たちはどうなったんだ?」
「保護しているから安心しろ。」
「それはありがたい。」
「それより、敵はどうやって町に侵入したんだ?」
「そんなことか、何、簡単なことだ。町に行商人として入り、
内部から突然攻撃を仕掛けられた。そして、混乱しているとき
に外からも敵軍が現れ、こんなことになったというわけだ。」
「なるほど、次からは検問を厳しくしないといけないな。」
「そうだな。」
「さて、今からは後片付けの時間だ。王都に残っている騎士、
冒険者をかき集め、死体の処理と町の修復だ。」
こうして、エターナ襲撃事件は幕を閉じたが、
「あ、姫様たちを城に送らないといけないな。」
いつも通り、少し抜けていた俺であった。
セリアルside
「ようやく終わりました。さて、師匠のことが心配です!師匠!
今行きます!」
私は転移魔法を使い、師匠の家に転移すると、女性三名、うん?
よくみると、セリアさんですね。それと、女の子と男の子がいま
す。………まさか、
「セリアさん!」
「は、はい!」
「私がいなことをいいことに、師匠と結婚して子供まで作ったの
ですか!?う、羨ましいです!」
「ち、違います!」
「違うのですか?よかったです。これで師匠を堕とすことができま
「誰を堕とすだと?」もちろん師匠ですよ~…え?し、師匠!」
「帰って来たぞ。」
「無事だったんですね師匠!」
「喧しい!」
「ぐはっ!」
私はそのまま意識を失ってしまった。




