エピローグかな?
縁談が無事終了し、結婚式はその十日後に行われ、今回の騒動は無事終わる
ことができた。
「さて、ペイルダ、ダイダス、元気に暮らせよ。」
「もちろん。」
「大丈夫です。元気に健康に過ごしますから。」
「俺は帰るから、じゃあな。」
そう言って俺は、セリアとイグールを連れて町に転移し、送り届けた。その
後、セリアが俺との契約を更新しに来たので更新し、帰らせた。
「これでようやく俺のスローライフというものが始まるのか。」
こうして、俺による俺のためのスローライフが始まる。
???side
「成功したぞ!」
「「「「「おおおおおおおお!!」」」」」
突然光に包まれた私たちは、よくわからない場所にいる。
「ここはどこですか?」
私たちを囲んでいる人たちの中から一人の女の子が近づいて、
「勇者様方、我々をお救いください!」
頭を下げてきた。
勇者?どういうこと?
私たちの一人、敦司が、
「おい、勇者っていうのはどういうことだ?それにここはいったいどこだ?」
そう尋ねた。
「この世界の名前はガイア、とある神の名前から付けられたそうです。そして
この国の名前は聖王国パラディと言います。我々があなた方を召喚した理由は
魔王を倒してほしいのです。」
魔王?どこのラノベの世界だよ。
女の子がそういったのを聞き、敦司は、
「なるほど、で、魔王は何をしようとしているんだ?」
「魔王はこの世界の破滅が目的です。今も人族の暮らす町を襲い、多くの人々
を苦しめています。お願いです!魔族の王、魔王を倒してください!」
「そういわれても、俺たちは向こうの世界ではいたって普通の一般人だったん
だぞ?そんな俺たちに何ができるというんだ?」
「大丈夫です。あなた方には女神様による加護が付いているはずですから。」
「女神の加護?」
「はい、女神様の加護にはステータスを上昇させる能力がついていますから、
かなり強くなっているはずです!」
「ふ~ん、で、そのステータスってのはどうやって見るんだ?」
「今から、水晶玉に触れてもらいます。その水晶玉に触れれば、ステータスが
見られますから。」
女の子がそういうと、水晶玉を持った三人が近づいてきた。
「では、この水晶玉に触れてください。」
そう言われ水晶玉に触れると、ステータスが表示された。
サエ・カナギ レベル1
HP 2560
MP 5238
職業 魔導士
称号
女神の加護・勇者
固有スキル
空間魔法
スキル
無詠唱
耐性スキル
私のステータスはこのようになっているけど、
アツシ・タカギ レベル1
HP 10000
MP 5600
職業 勇者
称号
女神の加護・勇者
固有スキル
聖剣
スキル
聖魔法
耐性スキル
物理耐性
「これが俺のステータスか。」
敦司のステータスはこんな風になっていたけど、もう一人、私たちの友達の、
雪のステータスが、
ユキ・テル レベル1
HP 2300
MP 5408
職業 精霊使い
称号
女神の加護・勇者
固有スキル
氷結魔法
スキル
無詠唱
耐性スキル
このようになっていた。
「ゆ、勇者様方のステータスはすさまじいですね。」
「そんなことはどうでもいい。で、俺たちはその魔王を倒せばいいんだな?」
敦司がそんなことを言ってしまい、強制的に私たちも魔王討伐に参加すること
になってしまう。
「では、勇者様方にはこれから聖王陛下のもとにお連れしますので私について
きてください。」
こうして私たちは魔王討伐に参加することとなってしまった。
フェイズside
久しぶりに町に来たら、何故か町が慌ただしい。気になって露店のおっさんに
話を聞くと、なんでも、人族の国の聖王国というところが勇者を召喚したらし
い。そして、聖王国が、亜人のすべての国に対して宣誓布告を行ったそうだ。
また面倒なことが起き始めたもんだな。
そう呑気に思っていた俺だったが、まさかこの時、俺もこの騒動に巻き込まれ
ることになろうとは思いもしなかった。




