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話が違っているようです


 「ふむ、いつも思うことがある。」


 「いきなりどうした?」


 「何故俺は人間の国に行こうとしないのか。」


 「「あ…」」


 「そういえばそうですね。では、今度一緒に行きますか?」


 「いいのか?」


 「はい、これで最強の護衛を手に入れました。」


 そんなことを話しているうちに、


 「着きました。ここが私たちの組合『ハーベスト』です!」


 建物の中に入ると大勢の人で賑わっており、様々な場所で取引が交わされて

 いた。

 俺が呆然としていると、セリアが俺の腕を引っ張り、受付まで連れて行くと

 

 「すみません。」


 「はい。て、セリア様ではありませんか!今日はどのようなご用件で?」


 「ギルドマスターに会わせてくれませんか?」


 「大変申し訳ございませんが、現在ギルドマスターは会議中でして。」


 「そうですか。では、伝言を届けておいてください。」


 「分かりました。」


 「お姉ちゃんの顔合わせは四日後になりました。と、伝えておいてくだ

 さい。」


 「………え?あの、失礼だと思いますが、まさか、ペイルダ様がご結婚を?」


 「まだ決まっていませんが、おそらくそうなります。」


 セリアがそういうと受付の人、そして、今の話を聞いていた人たちが、一斉に


 「「「「「ええええええええええええええええええええ!!?」」」」」


 「おい、聴いたか?ペイルダの嬢ちゃんがついに結婚するらしいぞ。」


 「マジかよ。冗談じゃねぇのか?」


 「いや、本人がいるから冗談ではないだろう。」


 周りがざわついていると、二階の扉が開き、


 「てめぇら!今会議中だぞ!分かってんのか!」


 おっさんが出てきた。

 おっさんが怒鳴り声をあげると、全員が黙り込んだ。そんな中、一人の商人が

 おっさんのもとに行き、


 「ギルドマスター、お尋ねしたいことが。」


 「なんだ?」


 「ペイルダ様がご結婚するとは本当の話ですか?」


 「おい、何だその話は?」


 俺はセリア達に目を向けると、そこにはセリア達はいなかった。そして、こ

 の建物の入口に目を向けると、忍び足で逃げようとする二人の姿を見つけた

 ので、


 「はい、確保。」


 捕獲しましたよ。さて、


 「お話ししようか?」


 怒気を含んだ口調で話しかけると二人は頷いた。







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