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セリアルをフルボッコ


 寝ようと思ったがやめにしよう。

 俺は二度寝を決め込もうとしたが、バハムート王国の国王に今日するはずだ

 った顔合わせを一週間後にしてもらおうと頼みに行くことにする。

 転移魔法を使い、直接、国王の執務室に乗り込んだ俺は、国王に頼み込んだ


 「すまないが、今日の顔合わせは一週間後にしてもらえないか?」


 「理由を聞いてもいいか?」


 俺は今回、獣人の国エターナで起こったことを話した。


 「分かった。一週間後だな。ダイダスにも伝えておこう。あやつは今回の縁

 談を楽しみにしていたんだが、御預けを食らった気分になるだろう。」


 「そうか。一週間後に今度こそ連れてくる。」


 「あぁ、頼んだぞ。」


 そう言って転移しようとすると、


 「失礼します………師匠!?ど、どうしてここに!?まさか、直截私に会い

 に来てくださるなんて、感激です!」


 「はぁ、面倒な奴が来た。」


 俺は頭痛を我慢し、俺に向かってくる眼差しを国王に向けようと奮闘するも

 

 「見てください師匠!分身を覚えることができました!」


 こいつ、本当に一国の姫なのか?

 そんな疑問を覚えるようになったていた。


 「あぁ、分かったから分身はやめろ。俺は国王に用事があって来ただけで、

 お前と会ったのは偶然だ。」


 「そ、そうですか…」


 「何故悲しそうな顔をする?そんなことより、ちゃんと特訓はしているよう

 だな。」


 「はい!師匠に言われたことを自分なりにアレンジしてみました!」


 「よろしい。今回は褒めてやる。」


 「ありがとうございます!それより、師匠の用事とはいったい?」


 「そのことか、それはだな、お前の兄の第一王子に縁談を持ち込みに来ただ

 けだ。」


 「だ、ダイダスお兄様に縁談!?あの、ダイダスお兄様がついに結婚するの

 ですね!」


 「まて、落ち着け。まだ結婚するとは決まっていないからな。」


 「結婚しないのですか?」


 「おそらくするだろう。だが、万が一の可能性がある以上、確定することは

 できない。」


 「な、なるほど。」


 「俺は帰るからまた一週間後に会おう。」


 そういい、転移魔法を使おうとするが、


 「師匠!私と手合わせしてください!」


 「嫌だ。」


 即答し、今度こそ転移魔法を使おうとするが、


 「師匠は私に負けるのが怖いのですね?」


 「今なんて言った?」


 こうして俺はセリアルをフルボッコにし、結局、バハムート王国に滞在する

 こととなった。








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