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ガルザム、牢に入れられる


 さて、王城についた俺はバクを城の庭に待機させた。その時に偶然、城を覆っ

 ている壁に尻尾が当たってしまい壁が崩れてしまったが………まぁ、いいか。

 そんなことより俺は、ガルザムどもを引き摺り、玉座の間を目指そうとするが


 「貴様!いったい何者だ!」


 はい、一瞬で騎士団に囲まれてしまったので、


 「『眠り蜂』」


 騎士団の連中には眠ってもらい、玉座の間に向かった。


 


 十分後



 玉座の間に到着した俺は、まず、ガルザムどもを部屋の中にぶち込み、


 「おい、王様、お前、どういうつもりでこいつらを送り込んだ?」


 「貴殿は!ど、どういうことだ!ガルザム!貴様!何をした!?」


 そう言われ、ガルザムはようやく目を覚ました。


 「父上?ここは、城の中なのか?」


 「ガルザム!貴様をいったい何をした!?」


 ガルザムを気絶する前までの記憶をすべて話した。ちなみに、この馬鹿には俺

 特製の自白剤を飲ましてあるからどうでもいいことまで喋っていたが、その中

 の一つに最悪なものが含まれていた。


 「我の妻となるべき女とその妹を城の部屋の中に避難させてやりました。」


 こいつは自分がやったことは正しいと思っているので、こんな言葉になってい

 るが普通の人が理解できるように訳すとこんな感じだ。


 『我の妻となるべき女とその妹を城の中に監禁した。』


 このような言葉になります。


 王様は頭を抱えながら、


 「何ということをしでかしてくれたんだ………」


 「父上!聞いてください!この男は我の妻となるべき女を唆したのです!」


 「この馬鹿者が!」


 王様の堪忍袋の緒が切れたそうです。


 「貴様は私の顔に泥を塗ったのと同じようなことをしたんだぞ!さらには、英

 雄殿の知り合いを拉致しただと!?貴様はもう私の息子ではない!衛兵!この

 馬鹿とその馬鹿に付き合った馬鹿を牢屋に入れろ!」


 こんなことになり、馬鹿は牢屋で一生過ごすことになりましたとさ、めでたし

 めでたし…さて、セリア達を救出するか。

 俺はあの馬鹿が言っていたセリア達が監禁されている部屋に向かおうとするが


 「英雄殿、このたびは本当に申し訳なかった。」


 王様が後ろでこういってきたので、


 「気にするな。最初は王様ごとこの城を叩き潰そうとしたが今のあんたの処罰

 で満足しているから。それより、セリア達を救出しないといけないからな。ま

 た今度、会おうぜ。」


 そう言って立ち去った俺は、セリア達が監禁されている部屋に向かい、救出し

 た。幸い、眠っていただけだったので良かったよ。

 

 「おい、お前ら、起きろ。」


 ちょっと強めに顔をたたくと、


 「う、こ、ここは?」


 「そういえば…あの男!」


 セリアと主にペイルダを落ち着かせ、事情を説明した後、家に帰ってもらった

 のはいいが、婚約話のこと、少し長引きそうだな。

 そう思いながら、帰って寝ることにした。







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