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上から目線は嫌いだ


 さて、俺は非常にまずい状況に置かれている。なぜなら、騎士と思われる連中

 に家を取り囲まれているからだ。


 「ここに薬師の男がいることはわかっている!第一王子ガルザム様の命により

 貴様を捕縛しに来た!おとなしく出て来い!」


 ふぅ、馬鹿がやらかしたようなので、こいつらと第一王子には恐怖を与えて俺

 にかかわらないようにしてやる。


 俺は家からおとなしくでることにする。


 「おい、貴様が我の妻となるはずだったペイルダを誑かした男か。」


 「あぁ、そ「いや、何も言わなくていい。貴様は捕縛され一生牢屋の中にいる

 ことになるのだからな。」


 俺はこの一方的な言葉に軽くキレてしまい、


 「俺の自由を奪うやつは誰であろうが許さない。」


 騎士団と第一王子を気絶させてしまった。


 「ふむ、殺気が漏れてしまったな。まぁ、この程度で倒れるとは雑魚だな。」


 気分が少し悪くなった俺は、この国の国王に嫌がらせを市に向かうことにした


 「出て来い、バク。」


 そういうと、人型のバクが現れた。


 「は、はい!なんでしょうか!?」


 「今から人型の姿を解いて、元の龍の姿に戻れ。そしてこの馬鹿どもを王城に

 持っていくから、手伝え。」


 「は、はい!」


 獏は黒い煙に突如包まれたかと思うと、


 ガアアアアアアアアアアアア!!!


 「五月蠅い。」


 『す、すみません。』


 龍の姿に戻ったバクの大きさは普通の龍(全長約二百メートル)の五倍の大き

 さだ。


 「バク、こいつらを優しく持て。」


 『わ、わかりました。』


 バクはガルザム達を掴み上げた。


 「さて、今からお前の背に乗り、この馬鹿どもを持っていくが、そうなった場

 合、王都はどうなると思う?」


 『わ、私の姿を見た人は恐怖におびえ、逃げ惑うことになると思います。』


 「正解だ。さて、では、行くぞ。」


 『ほ、本当にやるんですか?』


 「勿論だ。」


 俺はバクの背に乗り、王都に向かう。






 獣人国 エターナside


 「おい、」


 「どうしたんだ?」


 「暗くないか?」


 「そういえばそうだな。」


 そう思い、上を見上げると、


 「お、おい、あれって…」


 「あ、あ、あああああああああああ!」


 その声につられ、道行く人々も空を見上げ、絶望した。なぜなら、


 「な、なんでこんなところにいるんだよ!」


 「りゅ、龍だ!」


 その瞬間、エターナの王都に住む住民は恐怖により、王都から逃げ出そうとし

 たが、


 「な、なんだよこれは?」


 黒い壁が王都を覆い、誰も出られないようになっていた。


 「だ、誰がこんなことを…」


 住民たちは恐怖におびえることしかできなかった。








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