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婚約話のようです


 デスルームでの特訓が終わったのは一か月後だった。


 「さて、セリアル、お前は一度城に戻ってろ。その後は自由にしろ。ただし、

 訓練はおろそかにするな。いいな?」


 「は、はい!」


 俺はセリアルを城に送り返し、自宅に戻った。


 



 セリアルside



 「ただいま戻りました。」


 「セリアル!無事でよかったわ!」


 「あの、汗と血を流してきます。」


 私がそういうと、お母様は驚いた顔をし、


 「だ、大丈夫なの?怪我はしてない?」


 「大丈夫です。一度死ねば、完全な状態で蘇るようになっていますから。」


 「蘇る?セリアル、あなた死んでいるの?」


 「いえ、生きていますよ。私が訓練をしていた空間では死ぬことが当たり前

 でしたから。」


 遠くを見つめながら地獄のような日々を思い出していた私は、ふと、我に返

 り、汗と血を流しに浴場に向かう。

 




 セリアルのお母様side




 「あなた、セリアルはいったいどんな訓練を受けたのでしょうか?」


 「分からん。だが、恐ろしい訓練をしていたことだけはわかる。」


 「そうですね。私、一度『師匠』という人物と話をしたいと思います。」


 「そ、そうか。」


 私は娘をあそこまでぼろぼろにした『師匠』という人物に怒りを覚えながら

 夫の執務室を後にした。


 


 国王side



 「ふぅ、あそこまで怒り狂っているあいつを見るのは久しぶりだな。」


 「陛下、セリアル様の師匠はいったい何者なのでしょうか?初めてこの部屋

 にやって来た時も気配すら感じませんでした。」


 「そうだな。もしかすると、あの伝説の暗殺者の子孫ではないか?」


 そう冗談交じりに秘書に言うと、


 「その可能性がありましたか。」


 「え、ちょっと待っ「分かりました。私のほうで素性を調べてみようと思い

 ます。」…そ、そうか。」


 こうして国王はこのことに対して頭を悩ますことになった。





 フェイズside



 「セリア、どうやってここに入った?」


 俺はセリアとその姉を床に正座させ、質問をしている。


 「そんなことですか。カミナちゃんに『あなたの師匠とは仲良しなの。だか

 ら、合い鍵頂戴。』っていったらくれました。」


 「あの馬鹿弟子が、後で覚えてろ。そんなことより、用件を言ってさっさと

 帰れ。」


 「では、単刀直入に言いますと、私のお姉ちゃんと婚約してください!」


 「………は?」


 俺はこのあと十分ほど固まっていたそうだ。







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