セリアルside ここに再誕!
部屋に戻った私は、疲れたのでそのまま寝てしまった。
それから一年と半年が過ぎ、
目が覚め、いつものようにジールに着替えさせてもらい。朝食を食べ、勉強
をしていると何故か物足りなくなってしまう。いつもは隣に誰かがいたよう
な気がしてなりません。私はこのことが気になり、私が連れ去られていた二
か月間のことをお父様に尋ねると、
「………私からは何も言えない。」
そう言われました。
やはり二か月間の間に何かあったんだ。
そう思った私は、騎士団やメイドたちに空白の二か月間のことを訪ねて行く
とあることが分かりました。私を連れてきたのは一人の若い男性だったそう
です。奇妙な技を使い、お父様の部屋まで私を連れて行ったそうです。それ
だけしかわかりませんでしたが、私はある仮説を思いつきました。
まず、私がたまに見ていた記憶、あれは実際にあったことだということ。そ
して、師匠という人物は私を城に連れてきた人だということ。
しかし、
「こんなことを考えても意味がないのでやめましょう。」
私はもう出会うことのない人、そして、記憶にもない人、師匠という人物を
思い出そうとすることをやめるようになっていました。
そして、現在のいつもと変わらない日常が再開しました。
それから二か月後、
今日は私の誕生日です。ついに、十六歳になりました。これで私は成人です
大人の仲間入りです。
私はその日、お披露目会もとい、誕生日のパーティーに参加しました。です
が、男性陣に取り囲まれてしまい身動きが取れません。そんな時、一人の男
性が私がお酒に酔っていると言い出し、私を介抱すると言い、そのまま別室
に連れ込みました。
「これで誰も邪魔は入りません。あなたを僕の色に染め上げましょう。」
と、言い、服を脱ぎ始め、近寄ってくるではありませんか。私は逃げようと
したが、恐怖のあまり体が動きません。私もこれで終わりか。と、思った時
、ある一本のスクロールのことを思い出し、スクロールを胸元から取り出す
とそのスクロールを開いた。その瞬間、『師匠』との思い出が流れ込んでき
た。そして、
「ようやく思い出したか。」
『師匠』がスクロールから現れた。




