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セリアルside 騎士団長を倒したぞ


 訓練場についた私は騎士団とともに訓練をしようとしたのだが、


 「姫様大丈夫ですか!?」


 「危険ですので下がってください!」


 「武器を持ってはいけません!」


 この有様である。仕方ないので、自分の実力を示すために騎士団の誰かと戦

 おうとしたのだが、


 「姫様に怪我をさせてしまいますので無理です!」


 このようなことを言われたので、さすがになめられすぎだと思ったのでそう

 言った騎士の懐に一瞬で詰め寄り小刀を首に突き付け、


 「これでもまだ言えますか?」


 そういうと、騎士全員が頷いた。

 

 「では、誰か相手をしてください。」


 そう頼むと、


 「姫様の相手は俺がやろう。」


 そう言って出てきたのは、騎士団長だった。


 「では騎士団長さん、お願いします。」


 「お願いします。」


 そういうと、お互いに武器を構え、練習試合が始まったが、


 「ど、何処に行った?」


 騎士団長は私の動きについてこれなかった。そして、


 「終わりです。」


 私は先程の騎士と同じように騎士団長の首に小刀を突き付けた。


 「俺の負けです。」


 騎士団長がそういうと、試合を見ていた騎士たちが歓声を上げ始める。


 「それにしても、姫様はいったい、いつどこでそんな技を身に着けたのです

 か?」


 「それは、」


 そう言おうとした瞬間、また頭痛が起こり、先ほどのように記憶?が流れ込

 んできた。


 『遅いぞ。もっと速くだ。お前は体重が軽い。体重に任せて攻撃するよりは

 相手の動きをかく乱し、懐に潜り込んで一撃で仕留める技を覚えたほうが良

 い。』


 『はい!』


 『どうした?それで終わりか?』


 『はぁはぁ、ま、まだまだ!』


 そう言った瞬間、私の体に力がみなぎってくる。


 『これは、『限界突破』。さぁ、来い!』


 そう言われ全力で駆けだしたが、


 『なっ!?』


 『まだまだだな。』


 渾身の一撃が避けられ、そのまま前のめりに転んでしまった。


 『これはかなり厳しく特訓する必要があるな。』


 『こ、これ以上厳しくですか!?』


 『楽しみにしてろ。』


 『し、師匠。』


 ここで記憶が途切れた。


 「大丈夫ですか!?」


 「だ、大丈夫です。」


 それにしても、師匠とはいったい誰のことでしょうか?それに、今の記憶…


 私はそう思いながら、自室に戻ることにした。










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