狂気のキノコ
ガリガリガリガリガリガリ
シューーーーーーーー!
ボン!
「よし、完成だ。」
さて、俺が今まで何をしていたのか説明しよう。
ざっくり言うと、ポーションを作っていた。ただし、ただのポーションではな
い。俺が全身全霊を込めて作った究極のポーション、効果は全ステータスを一
定時間十倍、状態異常一定時間無効、体力完全回復+体力一定時間増加、魔力
完全回復+魔力一定時間増加…etc
一時間後
そして、このポーションの名は
「チートポーションで決定だ!…あれ、俺今まで何をしてたんだっけ?そうい
えば、大量のレア素材をかき集めた後、何かの粉末を吸い込んで、それで…ん
?このポーションは何だ?………まさか!」
俺は急いでアイテムボックスを確認する。そして、
「嘘だ…今日集めたアイテムが全部なくなっている。そうか、あの粉末は狂気
のキノコを乾燥させてできた粉末だったか…」
『狂気のキノコ:体内に摂取すると頭が狂い、興奮状態に陥る』
「まさかオリジナルのポーションを作ってしまうとは、俺はついにゲームの壁
を越えたというわけか…納得できるか!あの素材を集めるのにどれだけ苦労し
たか!くそ!こんなポーション壊してやる!」
そういって、振りかぶったが、手を下ろしポーションをアイテムボックスにし
まった。
「勿体ないからやめよう。今日はもう寝る。」
俺は寝ることにした。が、
「助けて!」
「黙れ!おとなしく来い!」
外から声が聞こえてきたので声がした方向に転移し、
「五月蠅いんだよ!」
「ぐはっ!?」
「人が意気消沈し、寝ようとしているところを邪魔しに来たのか!?」
そう怒鳴ると少しだけ落ち着いたので、今自分が置かれている状況を確認する
まず、俺が助けたのは美少女?美少年?どっちにも見えるな。まぁ、それは置
いておこう。で、それを取り囲んでいるのは、むさ苦しいおっさんども、しか
し、何故森の中にいるのかが不思議だ。
「おい、てめぇ、どっから現れた?」
「何処からだろうな?」
「言う気はないようだな。おい!こいつを殺すぞ!」
おっさんのリーダーがそういった瞬間、
「『影踏み』」
俺はスキルを発動させ、動きを封じ、
「はい、一発!」
一人ずつ股間を蹴り上げていく。
十分後
何ということでしょう。おっさんたちが股間を抑えたまま気絶しているではあ
りませんか………さて縛り上げて情報収集でもするか。
ロープを取り出し、全員を縛り上げ、家まで転移しようとしたが、
「あ、あの!僕も連れて行ってください!」
襲われていた美少女?いや、僕と言っているから男に違いない。美少年がそう
言ってきたので仕方なく家まで転移することになった。




