三人さようなら~
特訓を開始して二か月後、
「嫌だ!逃げるぞ!」
「「はい!」」
ガシッ
「逃がすものか。」
「「「ぎゃああああああああああ!!」」」
このようになったのには原因がある。それは、
「お前たち、朗報だ。ちょうどいい実験体が来たぞ。」
俺は三人が体術の訓練をしているときにいいことを教えてあげた。
「実験体ってどういうことだ?師匠。」
「上を見てごらん。」
そう言うと、三人は上を見上げて顔を青ざめた。理由は、ドラゴンが頭上を
ホバリングしていた。
「あ、ああああ、あの、こ、こ、このドラゴンは、い、いいい、いったい?」
「つい最近、森の中で見つけたから挑発してきた。さぁ!このドラゴンを相
手にどこまで戦えるかやってみろ。」
「嫌だ!逃げるぞ!」
「「はい!」」
ガシッ
「逃がすものか。」
「「「ぎゃああああああああああ!!」」」
というわけで、冒頭に戻る。
「嫌だ!ドラゴンと戦っても勝てるわけがない!」
「そうです!」
「死んでしまいます!」
三人は反対するが、
「大丈夫だ。やってみろ。やらなければわからないだろう?」
俺が殺気を込めた視線を三人に送り、無理矢理頷かせる。
「よし、ならば、殺ってこい。」
「「「は、はい!」」」
三人がそういった瞬間、ドラゴンが家の前に着地をした。
ガアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
こうして戦闘が始まったが、
「はあああああああ!」
ガ、ガアアァァァ…
ドン!
三分ほどで決着がついてしまう。
「予想通りの結果だ。お前たちの訓練は今日をもって終了する。」
三人は何を言われたのかわからないような顔をしたが、徐々にその意味を理
解したようで、
「「「やったああああああああああああ!!!」」」
こうして、訓練が終了し、三人は家を出て行くことになったのであった。
「二か月、ありがとうございました!」
「「ありがとうございました!」」
「はいはい、ほら、さっさと行け。」
「「「ありがとうございました!」」」
こうして、訓練が終了し、騒がしい日々が終わっ「薬を買い取りに来まし
た!」
「五月蠅いのが来た。」
「五月蠅いとは失礼な。あれ、そういえば、お弟子さんたちは?」
俺は事情を説明すると、
「なるほど、では、私はお弟子さんたちをサポートしてあげましょう。」
「しなくていいぞ。それより、薬を馬車に積むから手伝え。」
「わかりました。」
弟子はいなくなったが、騒がしい日々はまだ続くようであった。




