第六話 友達
第五話修正しました。
美樹になってからの服装について忘れてました。
僕と茜は教室の前まで来た。
しかしそこで足が止まる。
しつこいけど、怖いんだ。普通の人がこんなことになったらみんなこうなるよ。きっと。
「ほら、まだぎりぎり1限目始まってないから行くよ。」
茜は僕の言葉も待たずに教室の扉を開けた。
昨日と何一つ変わらない教室、そしてみんな。変わったのは僕だけだ。
「どうしたの?二人して。もうすぐ授業始まるよ?」
「ちょっとねー」
クラスの女子が声を掛けてくる。
それは茜が適当にあしらってくれた。
自分の席に向かう。昨日までと同じ席。窓際の後ろから3番目の机だ。
茜は斜め前の方にいる。茜と隣だったら少しは楽だったのに…
生憎隣はよく知らない女の子。まだ高3になって6日目だ。知らない人がいるのは当然だろう。
しかし、後ろはよく知ってるやつだった。
知ってるも何も昨日まで親友だと思っていたやつ、岡田翔が声を掛けてきた。
「おい美樹。何遅刻してんだよ。登校拒否でもしたのかと思ったぞ。」
「ちょっと寝坊したの…」
翔とは小学校から親友だったが同じクラスになったのは8年振りだった。
どうやら友達関係とかはある程度そのままなようだな…
しかし女言葉をいきなり使うのが難しい。
家から学校に来る途中に茜から言われたことだ。
とりあえずみんなにばれない様に女として振舞うこと。
だからといっていきなり使いこなせるわけが無い。
あまり話さないで段々慣らしていこう。
その間に1限目の始まりのチャイムが鳴った。
昼
茜の席で一緒に弁当を食べることにした。
今までなら翔と一緒に食べていたが、今は頼れるのが茜だけだから。
それに女の子として生活していくなら女友達を作らなくてはいけないだろう。
休み時間にあらかじめそういった話はしてあったから茜は自分の友達2人を連れてきた。
名前はまったく知らなかったが茜が教えてくれた。
髪が肩にかからない程度の髪でおとなしい感じなのが坂井みのり
髪が肩より少し下までテンション高いのが高本彩子というらしい。
少しでも女の子になりきるためにもまず友達を作らなきゃ。
その最初の段階としてこの2人と仲良くなろう。そう思った。
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