第三話 違和感なし?
わかってると思いますが『義樹』の名前は『よしき』です。
「どうしたらいいんだ…このまま行ったら絶対お母さん倒れるよ…」
息子が朝見たらいきなり女の子になってるのを見たら卒倒するだろう。
「でもだからと言って行かないわけにはいかない…」
行かなくても変に思って見に来るかもしれない。
「仕方ない。倒れるかもしれないけど何食わぬ顔でいくしかないか…」
ゆっくり階段を下りて行く。
「おはよう…」
「おはよう、みき」
「お姉ちゃん、おはよう」
みき???????????
「・・・・・・・・・・・・お母さん?」
「ん?どうしたの?みき」
「あのさ…僕なんか変じゃない?」
「え?僕って言ってるところ?」
「どうしたの?お姉ちゃん。変なもの食べた?」
2人とも普通に笑って答えた。ということは何だ?今までの男が夢か?
そんな訳あるか!じゃあ何だ?これが夢じゃないことはさっきわかったよな。
そして結はまったく変わっていない。
じゃああとは…
「お姉ちゃん?」
「あ、あぁ…いや、大丈夫…」
「ホント?もうすぐ茜さん来る時間だよ?」
「あ…うん…」
朝食は気にしないで玄関に行く。
「どうしたの?!みき!何でパジャマのままなの!早くしないと遅刻するよ?」
驚くところはパジャマだけか…
どうやら僕以外の人は『義樹』という存在は最初から『みき』として存在するようだな…
「あのさ…ちょっと話があるんだけど…家にあがらない?」
「え?!学校は?!」
「すごい大事な話なんだ…ちょっと遅刻するかもしれないけど…話聞いて欲しいんだ…」
全てを茜に話してしまう。
これが僕の考えた最善の方法。
茜ならきっと信じてくれる…
「う〜ん・・・・わかった。なんか切実そうだし。ちょっとだけだからね。」
とりあえず話は聞いてくれる…
「ありがと。できるだけすぐ終わらせるから。」
正直すごくほっとした。話さえ聞いてくれなかったら頭がおかしくなっていたかもしれない。
だが、まだこれからだ。
これから茜になんとか理解してもらわなければならない。
僕は茜を部屋に連れて行きながら、どう説明するかを考えていた…
第三話です。毎日頑張って書いてます。
評価や感想お待ちしてます。