第十五話 対抗戦2
玉入れのルールを説明する必要はないだろう。
とにかく拾って入れる。
僕は何個も入れることが出来た。
でも結果は相手の学校に敗れてしまった。
「おつかれー」
僕とみのりがギャラリーに戻る階段で茜と彩子に会った。
「あ、次綱引きなの?頑張ってね!」
まかせなさいとばかりにヤル気を出して2人は体育館に向かっていった。
綱引きが始まった。
綱引きは唯一男女混合の種目だ。
あ、女の子が誰か転んだ。
あ、起き上がってなんかすごい勢いで引っ張ってる。
うちの学校は男勝りな女の子が多いんだよな。まったく。
あ、今は僕も女の子だったけ。
まぁそんなこんなで綱引きはうちの学校の勝ちだった。
これで午前は全て終了。
部活に入ってない人は帰っていいのだが、僕とみのりはテニス部の茜と彩子を見に行くことにした。
といっても彩子にむりやり連れられたと言った方がいいのだが。
彩子はテニス部の部長だった。
まったく知らなかった。
みのりも知らなかったらしい。
彩子はさすが部長っていうだけあって、うまかった。
テニスなんて全然わからない素人目に見てもうまかった。
茜は誰かわからない人とダブルスで出ていた。
茜も彩子とまではいかないまでも十分うまかった。
彩子は勝利し、茜たちのダブルスは負けてしまったが、3-2でうちの学校の勝利だった。
しかし対抗戦は総合では部活での負けが多くてうちの学校は17年ぶりの敗北をしてしまった。