第十話 女の子2日目の朝
外して寝ることにしよう。どうせそのうち慣れるだろうし。
僕はブラをつけずにベットに潜った。
横になると今日のことが自然と思い返された。
朝起きたら女の子になっていたこと。
義樹から美樹になっていたこと。
茜に全てを告白して相談にのってもらったこと。
そして女の子としての新しい環境での高校生活が始まったこと。
最初はとまどった。でも楽しいと思えた。
それらを思い返し、このままでもいいかな…そう思いながら夢の中に落ちていった―
朝、自然と目が覚めた。7時10分。いつも起きる時間だ。
少しの間ぼーっとして、ふっと気づいた。
「あ…そういえば女の子になってたんだった…」
すっかり忘れていた。そのまま起き上がった。
まだ違和感がある。でも仕方ないだろう。
鏡を見て昨日と何も変わっていないことを確認した。
「やっぱり夢ではないよな…」
自分に言い聞かせるようにそうつぶやいた。
「おはよう、美樹。」
「おはよう。」
今日もいつものように茜と登校している。
しかしいつもと何か違うところがある気がする。
「ねぇ茜…何かいろんな人に見られてる気がするんだけど…」
「え?いつもこんな感じじゃない?」
ああそうか。僕が女の子としての世界ではこれが普通のことなんだ。
変な感じをおぼえつつ、そのまま学校に向かっていく。
「おっはよう。お二人さん」
「おはよう、高本さん」
「なんだ彩子か。相変わらずのむだなテンションで。」
「むだとは何だー!!」
―ピーンポーンパーンポーン―
「あ、チャイム鳴っちゃったよ!早く行かないと!」
「こらー、逃げるなー」
僕も2人に遅れないように走ってついていった。
教室について時間割を見て美樹はすごい衝撃を受けた。
1限目の授業。それは体育だったのだ。
昨日は更新できなくてすいませんでした