戻りたい...
初めての小説なんでお手柔らかにお願いします。
誤字などがあれば教えてください。
青年は13回失った。富、名誉、大切な人...全てを13回失った。
13回目は全てうまくいくと思っていた。
だが、駄目だった。
これからどうしようか...。 また始めるのか...。始めたところでうまくいくとは限らない、いっその事この世界で新しい人生を始めるのも悪くないかもしれない...。青年は諦めることができなかった。
青年は14回目の転生をした。
1回目の転生をする1日前、2018/12/13
青年の家に隕石が直撃した。
大きな隕石ではなかったが、一つの家を潰すには十分すぎる大きさだった。
青年は犬の散歩で外出していた。家の方向に光が見え、爆発音の様な音が聞こえ、地面が揺れた。青年は犬を抱き抱え家の方向へと走った。
見つからない。家が見つからないのだ。青年は気づいた、目の前にある残骸が自分の家だったことを。
夕方から朝日が昇る時間まで残骸の中を探したが誰もいなかった。冷静に考えて家の形が完全になくなるほどの衝撃を受けて人間が無事であるはずがない。
青年は異変に気づく。これほどの事態になっても誰も来ないのだ。そういえば何も聞こえない。青年の耳の問題ではなく、周囲が静かすぎるのだ。なにか聞こえてきたと思えば小鳥が鳴いているだけだ。そういえば犬もいない。2日前に買ったばかりで名前はまだつけてなく今日の夜(12月14日)に話し合う予定だった。
青年は助けを呼ぼうとおもい、正面の家のインターホンを押した。正面の家はほぼ無傷だった。1分程経っても返事がないためもう一度押した。すると家の中から怒声が聞こえてきて、パジャマ姿の体格の良い中年の男が出てきた。この男は青年の知り合いのはずなのだが、目があった瞬間にものすごい目付きで睨んでこう言った『なんの用やクソガキ、今何時やと思っとん?』。青年は『福津です、家族を助けてください』と泣きながら縋った。
男は動揺しながら『家族どこにおん?』と言った。福津は迷わず後ろを指差した。男は『あの家の中か?』と福津に確認する。福津は振り向こうとするが、振り向く直前に違和感を感じた。男はあの瓦礫のやまを何故家と言った。振り向くと違う家が何事もなかったかのように建っている。
男が『婆さんもあの中か?』と尋ねる。
...え? 福津の家族には婆さんと呼ばれるほど年配の女性はいない。
福津は気づいた。この世界には福津と福津の家族という概念は最初から存在しなかったということだ。
まるでこの世界が自分たちを追い出しているようだ。
福津はゆっくりと家を出た、男が何か言っているが福津には聞こえない。
それから日が暮れるまで行く当てもなく歩いた。
1日以上水分を摂っていなかったためフラついてきた。
そして倒れ、空を見た。
とても綺麗だった。『もう少し生きたかった。』15才の福津はこの人生を諦めた。
もう一度家族と会いたいと強く願った。
1回目の転生後 2047/10/3
気づくと、ベビーベットの上で寝ていた。
2053/10/2
この世界にきてから約6年がたった。
元々いた世界の約30年後の世界らしい。前の世界には兄がいたが、この世界では1人っ子だ。
隕石についての事件について調べたらすぐに出てきた。あの事件では行方不明者
が1人いた。"福津 雄嗣 15才"