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ひきこもり

作者: ハズレチ

私はこのまま引きこもり続けるか、ハローワークに行ってみるか迷っていた。

実はこういうことだ。高校の時にいじめられて以来自室にこもり、外界との接触を断つ生活が10年以上も続いている。このままでいいのだろうかという焦りよりも、この生活がいつまでも続けば楽なのにという思いが強かった。しかし、状況が変わってしまった。しびれを切らした両親から、「30までに仕事を見つけなければ、それ以上面倒を見ることはできない」と言われてしまったのだ。

最終結論の日は3日後に迫った、30回目の誕生日だ。このまま引きこもり続けたらどうなるだろうか。いや、親の支援がなくなってしまえば、そもそも引きこもることすらできなくなる。ハローワークに行ってみたならば、もしかしたら自分にできそうな仕事を紹介してもらえるかもしれない。

いよいよ決断の時が来た。私はハローワークに行くことを選んだ。長年放置した髭や髪の毛を整え、服に着替える。

「お母さん、ちょっと出かけてくるね」

10数年ぶりに直に浴びる日差しは、思いのほか心地よいものだった。

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