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帰宅途中の異世界遊戯  作者: おいも
異世界編
161/175

152脱出の布石

やっと投稿出来た!

亀ですけど投稿はやめません!



「――ぃ! おいトリトス! どうしたんだ? また(・・)寝てるのか?」

『いえ、聞こえています。少し呆けていたようです。申し訳ありません』

「最近様子がおかしいぞ? なんか……自爆してから再起動した時もなんか起きるまで間があった気が――」

「次! 人形遣い志望のリョウ! 後が詰まってるから早く来なさい!」

「あっはい! ……ほら行くぞトリトス、お前が考えた作戦なんだから失敗出来ないぞ?」

『任せてください』


 その言葉と共にリョウがトリトスを操っているように見せるため糸のオルターを繋いで動かす素振りをする。回りは騒がしく、上半身裸の筋肉質の男が居るもののそれは一人や二人ではない。他にもやたらと妖艶だが笑顔の絶えない女性、シルクハットを被った紳士や白粉で塗りつぶした顔に道化のメイクを施したピエロ、鞭と傍らに控えた猛獣等、似たような人々が多数居る。


「ふむ……その人形は自前か? 随分綺麗だが」

『お褒めいただきありがとうございます』


 綺麗にお辞儀をするトリトスとそれに合わせるリョウ。その相手は自信を呼びつけた者以外に、豪華な意匠になぜかマッチした着こなしをした小太りで形の整えられた髭を生やした男性やひょろ長い正反対の体躯と身長をした男が居る。呼びつけた審査員らしき男性が訝しむ素振りで疑問を呈した。


「む? それは本当に人形か? どうして喋る?」

「マキナ製の最新作でございますゆえ」

「ほぉ? そんな高価なものが我がトチャールサーカスに来たのか」

(マキナ製って言えば通るって言ったのトリトスだろ!? 本当に大丈夫なのかこの作戦――)

「団長、いかがなさいますか?」

「取り敢えずはそれが人形だという証拠を見せてくれるかい? 人を操っているとも限らんからの! ハッハ」


 機嫌良さげに人当たりがいい団長と呼ばれた小太りの男が形の整った髭を撫でる。


「それでは頭部を外してみせましょう」

「ぬ?」


 リョウが糸を操ってトリトスのお辞儀の姿勢を戻し、彼女の両手を頭に携える。そしてそのまま持ち上げると、機械的な着脱音が鳴る。


『ご覧の通りでございます』

「おお、頭だけで喋っとる! こりゃ面白い!」

(いや、これG指定でしょ)

「父さん父さん、あの人形は絶対次の公演の目玉になるよ」

(えっ親子なの?)


 リョウの驚きとは裏腹につまらなそうな目尻の下がったひょろ長い男が表情を変えずに一定のトーンのまま声を上げる。


「お前もそう思うか! いやはや、人形遣いは皆物が小さくて迫力に欠ける者が多かったが、確かにコレはクル(・・)ものがあるぞい! トッチの大型人形が壊れてどうしようかと思っとったが、これは有りだの!」

「トリトス、女性がいつまでも首を持ち上げるのははしたないぞ、戻すんだ」


 リョウの指先に従って嵌めた後、お辞儀をする。この時、リョウが操作したのは頭を収める所までだった。


「こら! が動かしていないのに勝手にお辞儀をするんじゃない!」

『これは失礼いたしました。では、改めまして』

「これにて」

『失礼します』


 リョウとトリトスは揃って同時に同じポーズで右手を腹に当て、左手を外側に出して頭を垂れる。


「待って待って! 来たばかりなのになんで終わった雰囲気出してるんだ!」


 歩こうとするトリトスをリョウが糸で引き止める。だが操る所かそれに引っ張られたリョウは地に足を引きずる形になった。


『おやおや、貴方様も一緒にご挨拶したではありませんか』


 トリトスが立ち止まって惚けた台詞を吐く。


「おお! いい! いいぞ! どうやってるかわからんが、未知の技術と掛け合いは奇術と言ってもいいの!」

「父さん父さん、この子達絶対ウチで雇おう。他に取られちゃうよ」

「そうだなそうだな! ハッハ」

「では、リョウは採用と……あっちの天幕で寛いでてくれ、では次!」


 審査員の男性が合格者用に用意した大型テントへ誘う。


(……お前の言った通り採用されたっぽいけど、これでよかったのか?)

『問題ありません。想定通りです』

(こんなコントみたいな真似をこれからもしないといけないのか、顔から火が噴きそうだよ)

『その割にはノリノリでしたよ? 他の皆さんも上手くいけばいいのですが……』


 思念で会話するリョウとトリトスは、自分達が無事アキラ救出の既定路線に入れたことを確信するが、他の者が上手くいかなければ意味が無い。こればかりは祈るしか出来ないのが辛い所だった。




 だがそもそもリョウとトリトスはどうして他の皆とは別行動をしていたのか、話はアキラが意識を取り戻して暴れる直前まで遡る。




『それでは罪都からアキラ救出の作戦をお話しします』


 トリトスが事前に用意したホワイトボードに可愛らしいお面のアキラを小さく描く。


『ターゲットであるアキラは現在罪都に囚われています。ここまでは周知の事実として話を進めます。罪都の警備システムはハッキリ言えばザルです』

「え?」

『罪都と言っても刑務所以外は【娯楽街】と【居住区】と【倉庫街】ではっきりと別れていて警邏隊を除けば特に厳しい警備は存在しません。中も執行者と執行官が居るだけで警備システム上、鍵の付いた鉄の箱以上の意味は無いのです』

「それでは脱獄も容易……な訳が無いですよね」


 翠火が純粋の疑問を発する前に、自身で否定する。


『はい、ザル警備を可能にしているのが【封印の首輪】と言われる受刑者全員に装着される首輪にあります。この首輪は4段階の設定が可能で、共通した能力は罪都からの脱出不可の機能と居所がわかる機能、所謂GPSが搭載されています。そして罪の重さによって受ける封印の内容はこちらに』


 ホワイトボードをひっくり返して事前に用意していた内容を公開する。


1段階:罪都からの脱出不可とGPS以外の機能は無し

2段階:1に付け加え受刑者に対して能力の制限を行う

3段階:2に加え上級執行官のみが扱える受刑者の行動力を奪う電流が流せる

4段階:全ての執行官が受刑者の行動力を奪う電流を流すことが出来、電流を流されても抵抗を続ける場合は強制執行という名の首輪が締まり最悪命を落とす機能を有する


『この首輪を取らない限りアキラが本当の意味で脱獄することは不可能です』

「なるほどな、そんで首輪はどうやって外すんだよ?」


 早く先が具体的な話を知りたいルパが急かすように突っ掛かる。


『上級執行官を束ねる役員執行官だけが所持している首輪除去装置の部屋の鍵が無ければいけません』

「首輪除去装置? んなもんがあるのか」

『はい、良くも悪くも罪都の生命線とも言える物です。当然最重要区画として場所は隠匿されていますし、その区画までのルートは入る度に変更されます。しかし、問題なのは部屋の前に居る魔物です――』

「お、やっとわかりやすくなってきたじゃねぇか」

『――が、恐らくその魔物とは戦いませんので今は話を進めます』

「っおい!」

「ルパさん静かにしてください。時間は限られているんです」

「っち」


 翠火のもの申しに舌打ちしながらふて腐れる。トリトスは気にすること無くホワイトボードを元に戻した。


『重要なのはアキラの首輪を解除した後のことです。罪都のホームに逃げ込み、翠火さん、ルパさん、リッジさんが所属するユニオン【リターナ】の転移システムを使って逃げれば私達の勝利です。以上が全体の流れとなっています』

「わぁったからお前の作戦ってのを早く聞かせてくれ!」

「ルパはもう少し落ち着いたら? 待ってれば話してくれるんだから、よくわかんないけど」

「うるさいのは翠火だけにしてくれ」

「全く……リッジさん、ありがとうございます」

「いえいえ」

「悪かったって! 早く続きだ!」


 ルパが苛立たしげにトリトスを急かす。


『では、具体的な話しに移ります。今回はアキラを救出する救出役、脱出ルートを確保する誘導役、暴れ回って罪都をかき乱す陽動役の3つに分担します。救出役は私含むリョウと翠火さんが担当です』

「はい」

「オッケー」


 ホワイトボードに描いたのはリョウとトリトス、他にも翠火や華と夢衣、そしてルパとリッジ、それをデフォルメした2頭身だった。特徴を上手く捉えているが、何より可愛いため本人達とは似ても似つかない。それでも判別は出来る。


「随分可愛らしい絵だね」

『ありがとうございます。そして誘導役は華さんと夢衣さんにお願いします』

「はぁい!」

「わかったわ」

『それから陽動役はルパさんとリッジさんにお願いします』

「わかりやすくて助かるぜ」

「はいはい、なにすればいいかよくわかんないけどわかったよ」

『ではそれぞれ具体的な方法をお話しします。順に行きましょう。まず救出役は――』






「――であるからして、トチャールサーカスの目玉の1つ、人形を使った出し物を君達に担当して貰う。本当は大型人形を使った催しなんだが、人形が壊されてしまってな。本当はこの演目を取りやめたいんだが、お前を見た団長が「イケル!」と言って聞かんからな、マキナ製と言うのも気に入ったのだろう」

「はぁ……」

「トッチの人形が壊れた矢先に人形遣いを募集したが、我がサーカスの入団希望者が多くて募集外の者まで来て大変だったんだ。それから――」


 リョウは曖昧に頷きながら傍らにトリトスを直立不動させ、審査をしてた男の長話を流す。


(無事入ることが出来たけど、翠火さんは大丈夫なのかな?)

『彼女の技量は中々の物です。罪都でもそれなりの立ち位置を確保出来るはずです。あそこのシステムはシンプルですからね』

(でも短期間で上り詰めるなら相当な無茶しないとダメじゃん)

『ブラックアビス程ではありません』

(比べる相手が悪いでしょ……にしても囚人の娯楽用に行われるサーカス、その一員として罪都に侵入するなんてよく考えたな?)

『罪都の収監施設はかなり過激なので囚人達の精神を定期的にケアしなければなりません。なので毎週何かしらの催し物が行われます。今回はサーカスだっただけで、別にサーカス以外でも構わなかったのです』

(かなり過激……でもあれだよな。丁度良く人形遣いが募集しててよかったよな? 本当に運がよかっ……ん?)


 リョウは悟る。あまりにも自分達に都合が良いことがこの限られた期間で起きすぎていると。


(――なぁ、お前……何かしてないだろうな?)

『何か、とは?』

(いや、作戦会議の後にちょっと用事を片付けるって言ってどこかに――)

「――い! 聞いてたか? リョウも気をつけろよ?」

「え、あ、はい!」

「幸いと言っていいのか、人形の壊し方(・・・)も綺麗だったから修理にはそれ程時間は掛からないが、お前の人形だって安全とは言えないんだ。次の罪都での公演だけ凌げれば問題ないからそれまでは人形の保管を最優先にしてくれよ?」

「わ、わかりました! あ、あの~」

「ん? なんだ?」

「壊し方が綺麗ってどんな壊れ方だったんですか?」

「あぁ、トッチの大型人形は特種な機構でな、見た目は大きな人型なんだが関節はかなり多い。その中で主軸となる関節のみを綺麗に割られててな。自然じゃ有り得ない壊れ方だったらしい」

「ぶ、物騒なんですね」

「あぁ、だからお前も同じ人形遣いとして気をつけろよ?」

「はい!」

『しっかり見張っています』

「お前は見守られる方だろ?」

「ハハハ、その調子でな!」

「ははは……」


 一通り会話を終えてトリトスと取り残されたリョウだったが、これ幸いにと思念での話の続きを再開する。


「お前……やったな?」

『主語が抜けていてはコミュニケーションは成り立ちません』

「いや話の流れで何が主語かわかるだろ? むしろその誤魔化し方のほうが人より人臭いぞ」


 こうしてリョウはサーカス団の一員として罪都へと向かうことになった。









 人は争いの歴史と共に歩んできた。だからこそ闘争は見ている者を魅了する。それはエスカレートしより派手に、より大胆に、より危険に――しかし本当にそれらを経験したいと思う者は自分勝手にも皆無で……そしてこの場に居る殆どの人はそれらを全て雰囲気・・・のみ味わうために来ている。


 だからこの場に来ている観客ギャラリーは安全な所から6人の死刑囚が凶悪な魔物とするその命のやり取り、それを熱望して止まない。たった1人が一方的に行う蹂躙を見に来たわけではないが、望むまいとした展開とはいえ目が離せない。


 時はアキラが素手で第一の処刑人に対峙してから暫く経った頃。


『ジャゥ……バァ…………』


 そこは皆が未だ注目しているステージの上、呻き声を上げる魔物と1人のヒューマンが佇むのは、おびただしい量の血が染まる境界線だった。歪な血の円形はそこへ侵入する者を拒むように、見ている者が躊躇するように広がっている。


「「「……………………」」」


 その鮮血は人一人の量を優に超え聞こえるのは観客の静寂と、呻き声を漏らしながらゆっくりと崩れ落ちるサイクロプスの姿だった。そして立ち尽くす1人のヒューマンは身体を震わせ、息を荒々しく整えながら両手両足、胴体の至る所を血まみれにしたアキラだった。だが、相手はまだ生きている。止めを刺すため足を振りかぶり、地に広がる血液を弾き飛ばして首を砕き、第一の処刑人を光の粒子へと変えていく。それで終わりだった。


「ハァ……ハァ……」


 感情が高ぶり、目が血走り、命を懸けた戦いを制した者の姿は興奮する筈の観客すらも怯えていた。


 なぜなら今のアキラの姿に何か反応でもしたらその牙が自分に剥きかねない。その血まみれの姿から手負いの獣を連想させたからだ。


 自分達は安全な場所に居るから席を立てない。立たないでは無く立てない。もし客席との間に距離が無ければパニックになって逃げ出す者が居たかもしれない。安全だと思っているせいで中途半端に冷静な思考が声すら出させないのも納得がいく状況だった。


「これで終わりか!?」

『は、はいぃ! ここ、今回の生還者は死刑囚でした! でも1人で全部片しちゃうのはあれですよねぇ~えぇ~私も自己紹介をまだ済ませていないのに! 困ったもんだっ! それにヤジの上がった所を一々睨むのもあんまりよろしく無いのではないかなと思わなくもありましてで――』


 アキラは血まみれの仮面と血走った目をどことも言えない壁の一部分に向ける。培った魂魄は既にソウルの存在を認識出来るレベルにまで達していた。故に壁になっているように見えるその裏に存在する相手を睨みつけることが出来る。


『みみ、皆様方! 次回は明日、またこの時刻に開始となりますので是非またのご来場をお待ちしております! サブローの活躍により今回は早じまいです! ではっ! ほらほらっ早くステージ戻し――』


 ブツッっと途切れる直前に聞こえた声の通りに、アキラ達のステージは上昇していく。そしてこの中で一番驚いていたのは目の当たりに彼等5人だった。


「……なぁ、アキラ」

「ハァ……ハァ……フゥー…………」


 息を整えながら視線だけをドエルに合わせて先を促す。


「君は一体何者なんだ?」


 誰もが問いたい疑問、その証拠に残りの4人ワッセ、グリット、ラシアン、ロビタリアはアキラとドエルのやり取りに注目している。


「別に、何者なんて大層な物じゃない。俺はただ、家に帰るのに必死なだけの男だよ」


 先程とは違った力の抜けた表情でアキラは告げる。


「家に、か……ははっ! 気に入った!」


 全員が沈黙する空気が出る直前、特攻隊長のグリットがアキラに近づいて疲労で倒れそうなアキラの肩を抱きかかえる。


「グリット、おま――」


 ドエルの真剣な声音が聞こえるが、次を告げる前にグリットが声を上げる。


「いいか? ぶち込まれて最初の戦いだ。確かにそんなに強い奴じゃなかったかもしれない。だが一体どこの世界にサイクロプスをたった一人で殴り殺せるヒューマンが居るってんだ?」

「……それは」

「ワービーストでも魔人でも無い。力自慢のドワーフでも無けりゃぁ魔法が得意なエルフでもない。おまけにスキルも使ってないときた。それによ、両の拳が砕けて使い物にならないってのに形振り構わずぶん殴る気合いもいい。悪いが、このグリット様はコイツを気に入っちまぁっととと?」


 肩抱く手を強引に押し退け、何事かとロビタリアを見たグリットだったがアキラの両手を診断する様子を見て大人しく一歩下がる。


「ってことで、後は治療時間……もとい自由時間になったわけだ。ステージが上に上がれば特別配給にありつけるぜ」

「私はこの者の治療を行います。アキラと言いましたね? 見ていただけの私が言うのは思う所があります。それでも言わせてください。些か無謀が過ぎませんか?」


 痛みもわからない程麻痺した手を調べられながら返す。


「……今日みたいなことは俺にとっては特段珍しいことじゃない。それと治療をするから離してくれ、感覚が戻ってきたら痛みで悶絶するかもしれない」

「そうはいきません。ポーション等の治療薬はいくつあっても足りませんし治療は私の専門です。任せてください【リフレッシュ】」


 リフレッシュと唱え、白い光が一瞬でアキラの両手を包む。身体を綺麗にするクリーンとは別の爽快感が感覚の鈍い両手を綺麗にし、所々出血している傷口とその回りが綺麗になる。


「っ!」

「我慢してください【ヒールII】」


 突然戻った痛覚のせいで悶えそうになったが、続いて唱えたヒールがアキラの手を緑色の光が包み込み元の手に戻り痛みも引いている。


「はは、初めて治療の魔法を見たけど、なんか怖いくらい凄く効くな。ポーションとはまた違うけど」

「私はこれしか能の無い男です。暫く傷口があった所は丁寧に扱ってください。動くからと言って無理をしてはいけません」

「ありがとう、こう言う場合寄付とかすれば良いのか?」

「ここに教会はありません。そのため寄付は現在受け付けていないのでお気になさらず」

「落ち着いたなら少しいいか? アキラ、お前の腕は思った以上だな」


 軽いやり取りの後にドエルが声だけで割って入り、ロビタリアは一歩下がる。


「こっちも必死に生きてきたからな」

「ならこれからも必死に生きるために、後で改めて話そう」

「? あぁ、わかった。後って特別配給って奴の後か?」

「あぁ、それを後ろに回すとうるさい奴が居るからな」

「あたぼぉよ!」


 グリットは誇らしげに鼻を親指で一擦りして誇らしげな表情で笑う。疲れすぎてたために、起きたらいきなり見世物にされ当初は困惑したアキラだったが2日目はどうにか乗り越えられたかもしれないと表には出さずに心の中で安堵する。

次回もよろしくお願いします。

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