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665―ハーツ―  作者: 桃姫
黒の星――The star falls calmly――
32/33

32話:エピローグ

(再会)

 俺とシリウスは、白い空間にいた。

「ここは、きっと、起源があったところなんだろうな……」

 白い世界には、俺とシリウス以外に何かがある。

「あれは、人でしょうか……」

「ああ、そうだ」

 白い世界に映える煌く紫や紫銀。

 三人だろうか。

「まったく、十年近く俺をほっぽって新婚旅行でもしてたんか?」

 俺がそういうと、女性が驚きの声を上げる。

「しょ、翔希様。風希が反抗期です!ど、どうしましょ……」

「まっ、十年ほったらかしだったんだ、この反応が当たり前じゃねぇの?」

「まったく、貴方達は……」

 このやり取りにシリウスは、目を丸くしている。

「あ~、シリウス。なんだ、これは、その……」

 俺は、何を言うか迷った挙句、先に言うことを見っけた。

「そうだな、紹介は、後だ。先に言っておくことがある」

 俺の言葉にシリウスは首を傾げる。

「シリウス、好きだ。結婚してくれ」

 その言葉に、シリウスは、満面の笑みで答えてくれる。

「はい!」


(報告)

 ここは、狂った世界。

 そこを訪れたのは、二人の人間。狂っていない人間。

 狂った少女は、顔を上げる。

 そして、普通に笑った。

「待ってたわ、貴方を」

「約束どおり、報告に来たぜ。めると」

 狂った少女は、言う。

「ええ、約束を護ってくれてありがとう。そちらが、【終焉】ね」

「はい、シリウス・アイデン・ハーツです」

 狂った少女は笑う。

「救ったのね。世界も、【終焉】すらも、全て救って見せたのね……」

 その言葉に風希は笑う。

「ああ、だから、お前も救いに来たぜ。めると」


 このあと、めるとを救うために身を粉にして戦うのだが、それは、また別のお話……。


           ――魔法―始まりと終焉の輪廻―2部――完



最終話です。

 呼んでくださった方々、ありがとうございました。

 後一話、更新する予定ですが、補足のための用語説明のようなものなので本編とは関係ありません。あらかじめ断っておきます。


 最後にもう一度、まことにこの度は、読んでいただきありがとうございました。

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