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665―ハーツ―  作者: 桃姫
光の星――Dazzling light covers the sky and can cover up the world――
25/33

25話:魔法

 俺は、家に帰ると、父親の書庫にやってきていた。

 そこには、魔法に関する文献が溢れていた。俺は父の書庫に入った事がなかったので驚いたが、これで、魔法が調べられる。


【原初】――【始まり】

 原初の魔法にして最初の魔法。

 この魔法を始めて使用したのは、中世における英雄【ジャンヌ=ダルク】であるとされている。しかし、それは、魔法が主流になった中世における解釈であるため、それ以前の驚異的な力を持った人々も【始まり】の魔法使いの可能性がある。

 主に、【始まり】の魔法使いの可能性があるものとして挙げられる人物は以下の人である。

 【卑弥呼】、【アーサー王】、【ローラン】、【クー・フーリン】などである。

 魔法としての効果は以下のものである。

・自然現象操作

 神に匹敵する力を持つとされる事象改変魔法。

 地震、雷、雪、雪崩、光源、太陽、熱。自然界における、全てを操ることが出来るという。その一端は生み出す事であり、もう一端が消すことである。

 なお、この魔法の保持者は、先天的に、この魔法を保持しているようで、一般の魔法の概念とは異なるようだ。

 また、多いのが、【炎魔】、【水素】、【土御門】、【風塵】、【木也】、【雷導寺】など、五属性や雷などの魔法使いの原初の家系に生まれることが多いらしい。

 また、三神と呼ばれる家系にも多いらしいが、三神がよく分かっていないため詳細は不明。

 なお、五王族も同様とされる。

 【始まり】の魔法使いは先天的に魔法技能が高いようだ。

・魔法の呪文例

 ―【氷蒼】―

 凍えろ氷塊、

 降り積もれ白雪、

 凍てつくは深い夜、

 天より落ちし粉雪よ、

 幾千、幾万にも重なり、

 落ち凍れ、

 【氷蒼】


 ―【雷光】―

 奏でろ雷鳴、

 煌け稲妻、

 弾けろ電流、

 天より来たる雷撃よ、

 幾千、幾万にも重なり、

 打ち放て、

 【雷光】


 ―【闇宵】―

 忍び寄れ静寂、

 広がれ暗闇、

 見えざる漆黒、

 天を覆う黒魔よ、

 幾千、幾万にも重なり、

 塞ぎつくせ、

 【闇宵】


 ―【天雲】―

 立ち込めろ霧雲、

 広がれ雲海、

 流れろ雲水、

 天に層を成す大雲よ、

 幾千、幾万にも重なり、

 打ち広がれ、

 【天雲】


 ―【焔丹】―

 焼けろ(ほむら)

 輝け深紅、

 弾けろ爆炎、

 天に昇る焔神よ、

 幾千、幾万にも重なり、

 燃え広がれ、

 【焔丹】


 ―【地断】―

 揺れろ地面、

 砕けろ大岩、

 弾けろ大地、

 天に反する地殻よ、

 幾千、幾万にも重なり、

 揺れ動け、

 【地断】


 ―【陽天】―

 煌け紅炎、

 輝け朱炎、

 燃えろ爆炎、

 天に煌く陽光よ、

 幾千、幾万にも重なり、

 光放て、

 【陽天】


 ―【崩雪】―

 舞え白雪、

 崩れろ雪山、

 轟け轟音、

 天より響く崩壊音よ、

 幾千、幾万にも重なり、

 揺れ落ちろ、

 【崩雪】


 ―【光燦】―

 輝け閃光、

 煌け陽光、

 恒久の虹光、

 天から降り注ぐ眩さよ、

 幾千、幾万にも重なり、

 燦々と散れ、

 【光燦】


 など、他にも数種類の魔法が確認されている。

 しかし、これらの呪文を唱えるものもいるが、唱えないものもいる。

 今のところ、これらの呪文を唱えたことが確認されているのが、【ジャンヌ=ダルク】だけである。

 他のものは、何であれ、自分特有の力を使用していることが多い。

 これは、特殊な力を有していることで【始まり】を得やすいと言う特色からと思われる。また、両親が【始まり】で異界の血が混ざると【始まり】を持ちやすいと言われている。


 追記、【炎魔】、【水素】、【土御門】、【風塵】、【木也】、【雷導寺】など、五属性や雷などの魔法使いの原初の家系に生まれることが多いらしいことについて、

 火、水、土、風、木、雷など自然の一部とされる魔法を使うため相性が良いことと、長い歴史の家のため、改変させやすいことによる理由らしい。


 対義魔法は、【終焉】。


 これが記されていた、こと。つまりは、自然を意のままに操り、作り出せる魔法。それが【始まり】。


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