少女達の片思い*それでも君がすきー*
ーーーーーーーーーーーー好き…。
ずっと好きだった人と初めて同じクラスになれた。クラス表を見た瞬間、心から嬉しくて涙が出そうになった…。
その夜、私の恋を応援してくれる親友は自分のことのように喜んでくれた。
「よかった‼私はずっと応援してるよ!」
そう言って、お互いに心から笑い合った。
最初は初めて一緒のクラスになって私は緊張していた。そんな私に君は、
「俺達同じクラスになるの初じゃね⁉よろしくな!お前と一緒のクラスになれてよかった‼」
私が言いたかった、言ってほしかった言葉をあなたは簡単に言った。私が一目惚れしてしまったあの笑顔を私に向けてくれた。
夏がきて、お互い普通にしゃべるようになり、私はこの夏に想いを伝えようとした。でも、君からの一言で私の想いはかんたんに崩れ落ちる感覚が襲うーー。
「お前だからいうぞ?俺好きな奴いるんだよ…」
そう言って君が見た方向は…。
私の恋を応援してくれた親友。私の親友を見ながら君は私に向けたことがない悲しいような切なさを秘めた笑みを浮かべた。私は震える声で言おうとした。
私を見て?
「…ッ、応援するに決まってんじゃん!し…親友なんだから二人は」
私には、こんな言葉しか言えなかった…。
そして、夏休み前に君は私の親友に想いを告げた。親友は私と同じぐらいに君を好きだったのを私に告げた。涙を流して応援するって言ってたのにごめんね、と言った。こうして私の親友は君と付き合い始めた。私は親友を自分ができる限りに応援した。二人は照れくさそうに「ありがとう…」と笑い合った。
君は私のことを"クラスメート""相談相手"私は君のこと"好きな人"になった。この気持ちはまだ君には気づかない…。
あのとき、気づいていたら私達は変わっていたのかな?