表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

外食・・・?

あらすじ


外食に行くために着替え終わったリサであった。


「あとは……、はい、これ。」


 ニット帽を渡す。


 耳を隠すにはこれをかぶってもらうしかない。


「こ、これは?」


「あぁ、これはニット帽っていって帽子だよ。」


「随分変わった帽子なのですねぇ。」


「かぶせてあげるからちょっとこっちおいで。」


 手招きでリサを呼ぶとちょこちょこと近寄ってきた、やばい、小動物みたいでかわいい。




 リサの頭にニット帽をかぶせてあげる。


 そのときに少し髪の毛を触ったのだが、信じられないほどサラサラだった。




「はい、それじゃあ行こうか。」


「あ、はい……。」


「あ、最初に言っておくけどあんまりびっくりしないでね。」


「何がですか?」


「んー、たぶんリサが信じられないような世界だと思うから。」


「はぁ……。」


 いまいち良くわかっていないようだが、きっと外に出た瞬間わかるだろう。






 ギシッギシッ


 築60年の野差荘やさしそうは歩くだけで床が抜けるんじゃないかというくらい軋(き

し)む。


 そして鉄製の階段を下りると目の前の道路にクルマが通った。


「ひっ! トキヒロさん今のとてつもない速度で動いていた箱はなんですか!?」


「あれは車っていって、馬車が進化したようなものだよ。」


 そこらじゅうに得体の知れ無い物がたくさんあって若干顔が青ざめているリサ。


「大丈夫だよ、この世界は平和でね。戦争どころか盗賊すら滅多に出ないんだ。」


「は、はぁ……。なんだかすごいですね……。それに地面もすごく平らでとても大きな石で

も使っているのでしょうか……。」


「いやいや、これはコンクリートって言ってドロドロしてるやつが乾くと石になるのさ。そ

れを使ってるんだよ。」


「なんだかそれ気色悪いですね……。」


「まぁ、聞きたい事は色々あるだろうけどそれはお店ついてからね。」






 そこから歩いて数分。


 全国チェーンの24時間ファミレスに入って席に座る。


「な、なんだか貴族のサロンみたいですね……。」


「サロンに行った事があるの?」


「えぇ、一度だけ……。子供の頃に父と行商で寄った貴族の家にありました。」


「へぇー、遠慮しないで食べていいからね。」


 そこからは少し大変だった。


 メニューを見てすごくリアルな絵だと言ったリサに写真の説明をしたり、好奇心で呼び鈴

を押したリサが涙目になったり、ドリンクバーのやりかたを教えてあげたり、リサが料理の

美味しさに嘆息がもれたり。




 ご飯を食べ終わってからすこし経って、また異世界についての話を始める。


 幸いな事にまだ時刻は明け方。客はほとんどいない。


 回りの事を気にせず話せるだろう。




「そう、ひっかかっていたんだけど、転移ってのは場所を指定して飛ぶ物じゃないの?」


「はい、座標を指定して飛ぶ物ですね。あとはそこを省いてイメージしたり。でもイメージ

するには故郷などとても強くイメージできる場所で無いと駄目です。なので基本的には座標

ですね。」


「じゃあなんでリサはこっちの世界に……?」


「きっと……お爺様が魔法を完成させる前に殺されてしまって、場所の指定がされないまま

飛ばされてしまったのだと思います……。」


「なるほど……、そういう事ね。あ、あとリサが俺と喋れているのも魔法?」


「はい、魔法と言うよりは祝福ですね。相手に言葉を理解させたり、逆に理解したり。異国

おもむく場合は前者で、異国から人が来た場合は後者ですね。」


「それって俺以外にもちゃんとこっちの言葉で聞こえるの?」


「はい、私がかけたのは前者の魔法なので多分平気だと思います。私の口を見てもらえれば

わかると思うのですが、私自身は私の母国語で喋っています。」


 たしかに、言われて見れば言葉に対してはっきりとそれ以上に唇が動いている。


 読唇術に長けている訳ではないが、それは一目瞭然だった。


「便利だなぁ……。」


「言葉の壁は厚いですからね、これは比較的有名な魔法です。」


 やはりそれは全世界一緒なのか……。


「さてと……、とりあえずリサの世界の事は聞いた。こんどはこっちの世界の説明をする

ね?」


「はい、お願いします。」


「えーっと、とりあえずこっちの世界には魔法は無い。その代わり技術っていうのが発達し

ていてね、そのおかげでここまで豊かなんだ。」


「魔法が無い……。」


 明らかに顔色が悪くなっていくサラ、しかし説明は続けなければいけない。


「ここに来る途中も色々説明したと思うけど……。」


 とりあえず今の世界の現状を伝える。


 戦争なんかはあまりに武器の性能があがりすぎて国と国の戦争になると向こう1000年は使

えない土地になるだとか、ここニホンは王政政治じゃなく民から祭り上げている人が政治を

していたりだとか。その他も色々。


「とりあえず、思いつく限りは言ったと思うけど……。なんか質問ある?」


「あ、それなんですけども、私が魔法を放った時に威力がとても小さくなってしまったので

すが、どうしてかわかりますか?」


「うーん……、それは俺自身が魔法を使った事が無いからわからないけど、やっぱり魔法が

無い世界っていうのが一番の原因なんじゃないかな。魔法とかって空気中の魔力とか使った

りするんじゃないの?」


「やはりそうですか……。」


 後いくつかリサからの質問を受けて時広が答えるというのを繰り返した。






「そういえばリサってこれからどうするの?」


「どうするとは?」


「いや、だから住む場所とか……。当ても何も無いんでしょ?」


「そういえばそうでした……。どこか住み込みで働いてそこで元いた世界に帰る方法をさが

します。」


「こっちの世界だと、戸籍が無いと働けないんだよ。」


「なんとっ……!」


 希望の光がついえたのか、がっくりとうなだれるリサ。


 


まぁ……、これは俺言っても罰当たらないよね……?


 ボランティア、そうボランティアなんだ!!






「よ、良かったらしばらく俺ん家に居て良いよ?」






お前導入長すぎとかしかられそうですね。

すいませんごめんなさい作者も甘いのとかかきたいんです。

だけど飛ばすに飛ばせないんですごめんなさい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。




― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ