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およーふく(下)

携帯で書いてみました。

信じられないほど時間かかった…、親指痛いです。

「そうだ、丁度良かった。実はな、相談が合って呼ぼうか悩んでたんだよ。」


「なんですか、急に改まって。てか今日私が来る事完全に忘れていたんでしょう、どうせ。」


  ぎくっ。


  相変わらず痛いところを突くのが上手い。


  ばかなでのくせに…。


「まぁまぁ、とりあえすだな……。リサなんだけど実は着る物が無くて困ってるんだよ。いつまでも俺の服着てる訳に行かないだろうし。だから奏の服貸してやってくれないか?そんな身長も変わんないみたいだし。」


  今さらだがリサも奏も背が比較的高い。


  たしか奏の身長は167くらいあったはずだ。


  それに大差ないリサはきっと165以上あるだろう。


「んー、私は構わないんですけどリサさんは大丈夫ですか?」


「はい……。しかし、トキヒロさんの服でも私は構いませんのに。非常に動きやすいですよ? この服。」


「やっぱりリサも女の子の格好した方がいいよ。」


  これは本当の事だ。


  そこは女の子なんだからきっと着飾りたいだろう。


  け、決して俺がリサの私服姿を見たい訳じゃないぞ!?


  本当だからな!!


「そうですか…、ではカナデさんお願いします。」


「りょうかーい!! 任しといて!! それと時広さん鼻の下伸びてますよ。」


  なんだかひどい目で見られたが決して鼻の下は延びてなかったはず…。


「伸びてねぇよ!! てか悪いな、気使わせちゃって。」


「今度なんか奢ってくださいよ?」


「おう、今度欲しがってたステップあげるよ。」


「え!? 本当ですか!? うわぁ嬉しい! あれ高くて手出せなかったんですよねー」


  バイクパーツをもらって喜ぶ女ってのも本当珍しいと思う。


  まぁ、腐らせておくのも勿体無いしな。


「とりあえずりょう呼んどいて。服運ぶのに車無いとつらいでしょ。」


「はーい。」


  亮って言うのは俺の同い年で同じサークルに入っていた。


  見た目はチャラいのだが中身もチャラい。


  だけど頭は良いし見た目も良い。


  さらに社長の息子って事で金もある。


  でもやるときはやる男なんだよ……。

  まぁ、悪いやつじゃない、てか本当良いやつ。チャラいけど。


「んじゃ俺はちゃっちゃと交換しちゃうわ。」


「お願いしまーす」


  もうすでにリサと仲良くなったのかリサとなかむつまじく喋っていた。


 なんか微笑ましいなぁ…。きっとリサも少しは楽しいと感じてくれているかな。


 工具箱片手に下に降りた。



 2台並んでいるSR。


 トラッカー仕様のスカチューン。


 ピンクのトライバルタンクがトレードマークの奏のSRだ。


 その隣に並んでるカフェレーサー仕様のSRが時広の愛車だ。


  セパレートハンドルに弾丸ライト。付いてるミラーはベリーショート。


  極めつけはバックステップにシングルシート。

  いわゆるカフェレーサースタイルと言うやつだ。


  タンクはレッドサンバーストカラー。


  その脇から見える大口径のレーシングオイルクーラー。


  そこにアクセサリーとしてキラリとレーシングオイルラインが光る。


  このSR、見た目だけじゃなく中身にもかなり手が入っておりカムシャフト交換にハイコンプピストンを組み込んでかなりのトルクを生み出す。


  ツーリングサークルに所属していた時広であったが愛車はかなりレーシーであった。


  とりあえずさっさとキャリパーを分解してシュー交換に移る。


  これくらいは慣れた物でさっさとやってしまう時広。


  交換し終わったらエンジンをかけてちょっと走り異常が無いか確かめる。


「やっぱりアップハンは運転しやすいなぁ、セパハンだと腰滅茶苦茶痛くなるからなぁ……。」


  しかしセパハンは俺のジャスティス。


  今さら変える気は無いのである。

  工具をしまって部屋に戻るとなんとも言えないおいしそうな香りが漂う。


  キッチンでは女子二人で一緒にご飯を作っていたみたいだ。


  鍋をかきまわしているリサとなにかの下処理をしている奏に話しかける。


「おー、美味しそうな匂いだなぁ。腹減ってきちゃったよ。」


「お帰りなさい、トキヒロさん。」


「あ、おかえりなさーい。どうでした?」


「おう、ばっちしだぞ。それと要所に油差しといたから。」


  工具箱をしまいつつ話す。


  それにしても本当に良い香りだ……。


「リサさんとっても料理上手なんですよ、時広さん!」


「ふふ、ありがとうございます。そういうカナデさんも非常に手慣れていますね。」


 口に手を当てて上品に笑うリサ。


「いやー、ずっと独り身だとこんなんばっか上手くなっちゃいまして。」


  テヘへ、なんて良いながらまんざらでも無いようだ。


  よく奏と亮と遊ぶと奏が飯を作ってくれる事があるが本当に旨い。


「ほー、ちなみに奏はなに作ってるんだ?」


「あ、チキンステーキですけど。リサさんが作ってるスープは洋風っぽいんで合うかなーって。」


  鶏肉の筋とりをしてたからそうかとにらんでいたけど正解だったか。


  奏の作るソースは恐ろしいほど旨い。


  一回試しに作ってみようとしたが全然駄目だった。


  しばらくテレビを見ながら料理の完成を待っているとこんがり焼けたチキンとじゃがいものポタージュだろうか。スープが運ばれてくる。


「おー! 旨そう!」


「私が居た所だとジャガイモが沢山取れるので潰してスープにするんですよ。」


  漂ってくる香りはハーブが効いているのか、とても爽やかな香りだ。


  やはりリサの料理は香辛料が多いんだな。


  って事はカレーとかあったのかな、今度聞いてみよう。


「それじゃあ、いただきます。」


「「いただきます。」」


  時広に続いて二人が言う。リサも習慣に合わせてくれたのであろう。


  ポタージュもチキンステーキも非常に美味しかった。


「ふー、食った食った。食器は俺が洗っとくから二人ともくつろいでて。」


「あ、私がやりますよ?」


「トキヒロさん、そういうお約束じゃないですよね?」


  ご飯を作ってくれたお礼に皿を洗おうとしたのだが拒否されてしまった……。


「わかったわかったから二人ともそんな睨まないでくれ。」


  両手をあげて降参のポーズを取る。


  「じゃあ頼むな。」


「「はい。」」


  二人とも満面の笑みでお皿をさっさと片付ける。


  俺はそんな二人を見ながらタバコをふかして幸せを噛み締めるのであった。

ー時広のこだわりSRパーツ紹介ー

ここの部分は完全に蛇足なので読み飛ばしていただいても大丈夫です。

時広の愛車のSRはキャブ仕様(詳しい年式は決めてないです。強いて言うなら96年式・・・?)。

奏の愛車は11年式のSRです。

時広のタンクは25thモデルタンクレプリカです。

足回りは移植されて前後共にディスクブレーキになってます。もちろんキャリパーはブレンボ、彼もまた特別な(ry

しかしサスペンションはいまだにオーリンズではない、しかもボアップしたのに油圧クラッチじゃないお陰で彼の左手の握力は日に日にアップしています。

ステンレス系の外装は一式ペイトンプレイスです。

金があるのか無いのか良くわからないカスタム。

マフラーはデルスラーラのスレンダーボーイ。

セパハンはエースバーⅡです。

マフラーが超アップ仕様なのでシングルシートになってます。

シートはタックロールシート(こだわりワンオフ)

ナンバーはサイドに縦に付いてます(違法だから真似しないでね!)


本当は事細かに決まっています。(というか自分のしたいSRカスタムなだけですがw)

お前ファンタジーの設定もうちょい練れやとか言われたら返す言葉もございません。アセアセ


次回チャラ男の亮君登場です。

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