お客様の予感・・・
タタタタタタタタッ
聖子は、寝坊してしったため、走っていくはめになってしまった。
「もぉっ、マカロォンおこすのおそすぎよぉ」
なぁんて、マカロンの愚痴を言いながら走っていった。マカロンは、スイーツノワールでお店番している。
「あぁっ!くるみちゃん!おぉぉぉぉぉぃいッ」
いつもの道に、大親友のくるみがいた。聖子は、おもいっきり手を振った。
この子は、一瀬 胡桃 いちのせ くるみ。アタシにくらべては、しっかりもので頭がいいんだ!自慢じゃないのよぉ。(笑)美人なの!!性格とか全然違うんだけど、なんか気があうのよねぇ。
胡桃がくるッと振り返り、聖子に手を振った。そして、聖子と胡桃がいろんな話で盛り上がりながら、学校へと向かったのだった。
キーンコーンカーンコーン
朝のチャイムが鳴り響く。正直に言って、聖子たちの行くこの高校はけっこうレベルが高い。(聖子もけっこう頭がいいんだョ)お金持ちのお嬢様だっている。ハンパなく頭がいい人だっている。とにかく、ここの高校はいろんな人が通っているのだそうだ。
ガラリッ 聖子がドアを開けた。
「おはよぉ」「おっはよ」「おぉ聖子、胡桃!」
などと、あいさつの言葉がとびかっている。ふと、聖子が時計を見ると、8時28分をさしていた。聖子は、胡桃に
「よかった、ぎりぎりセーフだね★」
と、顔を決めて言った。胡桃は、くすくすと笑った。 コツコツコツコツ 先生のハイヒールの靴の音がする。みんながいっせいに、机や椅子に当たりながら、すわっていく。 ガラッ ドアが開いた。
「おはようございます・・・」
先生はみんなにいつもより、か弱い声で言った。先生は女で、厳しいんだけど、ドジ&天然なのだ。あいさつの声が小さかったりなどすると、「もっと元気よくぅ!」とかって、歌のお姉さん的な感じでもある。
そーんな先生が、今日の日直にあいさつをさせ、いきなりこんなことを言った。先生の顔が、何気に悲しそうな表情をしていた。
「学校で、いじめがあっているそうです。」
ザワザワと皆が、ざわめく。聖子も、不思議に思った。今までで、いじめがあっていた。なんて、聞いたこともなかったし、誰がいじめていて、誰がいじめられているのかも分からない、状態だった。
「しぃずぅかぁにぃっ!とにかく!今後このような事がない様にしましょうね!いいですか?」
意外に先生はキレ気味だった・・・意外だなぁ。と、思う聖子。一時間目は、数学のテストだった。聖子は、スイーツノワールに、お客様がやってくるんじゃないのか。と、なぜか、思ってしまうのだった。だから、頭も回るわけがない。こういう時は、まぁまぁある。聖子は勘でお客様が来るタイミングを予想する。それが、けっこうあたっていたりするのだった。二時間目、サボった。だって、勉強よりもお客様を大切にしなきゃ!と、その一心で店にもどった。 当たっていた!!
そこには、聖子とおんなじ年ぐらいの女の子が店の前に立っていたのだ。
「マカロン、私、この子知ってるわ・・・」
久しぶりのお客様が、知っている子だったので、聖子も驚いた様子なのだった。




