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プロローグ 『夢が消える』
――あぁ…どれぐらい経ったのだろうか
――最後までみんなを助けられなかった
「せんせぇ…せんぱ…ぃ…」
俺の鼻を啜る音が響き渡る。かつての夢など消え去り塵一つないこの地に俺が一人なのを痛感させられる。
「どうすれば…良かったんだよ…」
あの時の先輩の言葉。
あの時の先生の行動。
あの時の二人の信頼。
あの時の皆の思い出。
それら全てを消し去ってしまったのは他でもない。
―自分自身である
その事実だけが鋭くとがった鎖のように俺の心に突き去り絡みついてくる。この鎖は俺が生きている限り取れやしないだろう。
あの痛み、後悔全てが俺の心に伸し掛かる。
一刻一刻とまた意味のない時間過ぎ去ってゆく。
君の生きられなかった時間が過ぎ去ってゆく。
―君の夢をかなえてみせる
なんて、そんな妄想も今やできやしない。
―あぁなんて愚かなのだろう―




