8
とっとっとーとーまわりー
天ーノ鈴さんを追っーてー
?追って?
厳密に言えば追ってない?
最終的に学校で合流する予定だから(自分で言ってるだけ)別に追ってないな
ん 私の行動アイデンティティクライシス
ぷらぷらふらふら私は市街を歩き続ける
あーだがしやだー いまどきめずらしー
夏のアイスの様な私の脳みそ
味はハミg チョコミント
今日ーはちょっと疲れたなー、初日でグループに入れたのは救世だけど、知らない人と結構話すのは疲れたなー
でも、もう人踏ん張りー明日からの快適な学校生活のためー
私は自分を労い、最後の頑張りにエールを送る。
私は浮浪者の用に彷徨う。
先を見据えた賢者の如く
そんな私の前を、場違いなほど美しい小さな鳥が横切る
ただの鳥ではなく緑色の美しい鳥
心無しか、光っているようにも見えた
私はその鳥に目を奪われる
夏アイスな私が、かき氷になった
気づけばその鳥の後を付けていた
鳥は、まるで私についてきてほしいのか、私が見失わないくらいの速さで進む。
気づけば、駄菓子屋から少し進んだ場所の路地裏に到着していた。
鳥…鳥さん〜 どっか言っちゃった…
心のなかでしょぼくれる
私のかき氷が溶け始めた
瞬間、チッ と言う人の舌打ちのような音が微かに聞こえた
どうやら少し進んだ角の方からしたらしい
さっきまでと打って変わって私は気を引き締める。
何か事件とかだったら通報くらいしないとなーと、結構びくびく。
そっと角から覗いてみると…
学校へ向かったはずの天ノ鈴さんがそこに居た。
「え」
私から口の形だけ出る
天ノ鈴さんの足元を見る
手紙は数回踏みつけられたのか、靴の跡が付いている。見たところ開封すらされていない。
土や汚れで元の色は判断がつかない
今度は壁と靴で手紙を挟むように横向きに踏みつける。
手紙に折り目が付きいよいよ原型が分からなくなっていった。
そしてその行為を続ける。
1分程蹴り続けた後、鞄から何かを取り出した。
マッチだ
別に止める気なんて、さらさらない。
私の目に微かな光が灯る。
それを床に投げ捨て、手紙を燃やす。
ゴミを処理する正しい手段。
しばらく燃えた後水筒の水で火を消す。
慣れた手付きのように感じる。
その後、燃えかすを更に上から踏みつける。
願った明日は完全に無に帰す。
それであの子と私の明日は築かれる。
築くことが出来る。
私は この人となら友達でいられる
そんな希望の光を見た




