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「1年間よろしくお願いします。」
前の席の子の自己紹介が終わった
次は私の番だ
正直今の私にとってこの恒例行事は大した苦じゃない。自己紹介 特に私のような別の地方から越してきた人間にとっては大抵ひどく緊張したりするものだ。
でも私にはもう"友達"ができている
正直信じられない 当事者の私が信じられないんだ、きっと家の猫に話しても信じてもらえないだろう。
振って湧いた幸運 救いの手 命の恩人
初日で喋れる人間ができた私
今ならデスゲームに参加しても最後まで生存できる気がする。
きっと自信にあふれた私の精神が、勝利に導いてくれるだろう。
「雫木 玲如です。好きな物はスイーツです。あんまなりなんにも考えていないのでどんどん話しかけてきてねー 3年間よろしくー」
クラスメイトの拍手が聞こえる。
まぁ、順当な挨拶ができたんじゃないだろうか?
ふとこちらを向いて拍手してくれているクラスメイトと目が合う。
天ノ鈴 絢
私の救世主にして越してきてからできた初めての友達。
整った顔立ち、いかにも出来る人の雰囲気
そして聖母の様な広い心。
こんなの私じゃなけりゃ信仰しちゃうね…
そのまま笑いかけてくれて、視線をもとに戻した。
んーこれは信仰対象




