筋肉?異世界転生!
R7/12/5の本日より、執筆させて頂きます。
ちょっぴりおバカな、でも重厚なファンタジー世界で主人公が筋肉でゴリ押し無双する脳みそ空っぽにして見る作品を書き上げたいので、皆様是非ご感想、ブックマーク等して頂けると励みになります。もちろん読んでくださるだけでも光栄です。どうぞよろしくお願い致します。
〜「俺は【筋肉】が大好きだ!!!」〜
俺の名は高戸 遼平 27才
総合商社に勤めるエリート営業サラリーマンだ。
今でこそ筋肉ムキムキ、女にモテモテ、仕事はバリバリの俺だが、幼い頃はヒョロガリのくせに身長だけは高いモヤシだっていじめられたりもした。
〜12年前〜
あの日、そう俺にとっては忘れられないあの日。
とんでもないゲームが2年後に発売するって知ったんだ。
日本の大手企業が完成させた完全没入型のVR機【新世界】と同時発売のゲームタイトル【NEXT World】その頭文字をとって通称NEWだ。
【NEW】は8つの大陸からなる40以上の国々がある世界であり、出来ないことが無いと言われるほどの自由度と圧倒的なスケールを誇っており様々な事が出来た。
魔法や剣技などはもちろん、武技や異能などのプレイヤースキルに加え、種族なども魔族やドワーフ、エルフに獣人などの人型以外の魔物や獣、ドラゴンにだってなる事ができた。
その圧倒的な自由度と世界観で瞬く間に【NEW】は世界で一番のトップゲームになった。
君は今、「じゃあ、筋肉関係なくね?」そう思ったかい?
俺もゲームが発表された時はそう思ったさ。
でも【NEW】は普通のゲームじゃない。
どうやら人間の脳には限界があって、あまりにも自身の実力とかけ離れた能力をゲーム内で使ってしまうと、人体に有害らしい。
まぁ、鼻血がでたりとか、頭痛が治まらなくなったり、脳に後遺症が残ったり、そんな感じだ。
うん。十分怖すぎるな。
だからこそ安心安全のメイド・イン・ジャパンクオリティである【NEW】では問題のない範囲である現実の自分自身の能力の5倍の性能でゲームをする設定になってるわけだ。
もちろん当時ゲーム大好きで頭もあまり良くない、要領も悪い、おまけにヒョロガリの俺は爆速で絶望したさ。
大好きなゲームですら、あのいじめっ子には勝てないクソゲーなのかって。
でもさ、気付いたんだよ。
頭が悪いから魔法使いのジョブは無理でも、筋肉なら今からでも鍛えられるって。
それならこんな俺でも筋肉を活かしたジョブにはなれるかもしれない。
それから俺はがむしゃらに鍛えた。学校から帰るとすぐに近所の公園で懸垂や腕立て伏せ、腹筋、スクワットなどかたっぱしからやって、朝は学校に行く前にランニングを10km毎日走った。
母さんには食事のメニューに鶏肉メインで考えてもらったりして、助けてもらいながら【NEW】が発売するまでの2年間鍛え続けた。
そして2年後ついに迎えた【NEW】の発売日。
ヒョロガリだった俺は17才になりムッキムキになっていた。
人間ってのは現金な生き物で強くなるといじめられなくなるし、自信がついて性格も明るくなった。
生まれて初めて女の子の友達が出来たりなんかもした。
筋肉のおかげで初めて俺は周囲の人間に認められたんだ。
〜現在〜
「あれから色々あったけど、やっぱりNEWは最高のゲームだよなぁ...」
そうなのだ。あの時筋肉をつけたおかげで人間関係も良くなり大学進学、大手企業就職に出世街道まっしぐらと、トントン拍子に来ることが出来た。
もちろん10年経った今でもNEWは続けているし、人生を変えてくれた事を抜きにしても未だに大人気ゲームだ。
それにNEWはログインするたびに身体スキャンが入るし、一ヶ月に一回の知識テストもあるので、帰ってきて筋トレと多少の勉強も欠かさず出来ている。
お金もある程度余裕があるので、親に仕送りしつつ、少しだが寄付をするようにもしている。
未だに弱い立場の人は世界にいて、かつての俺のように、いやそれ以上に苦しんでいる人だっているのだ。
それで幸せになる人が少しでも増えてくれるといいなと思う。
ただ個人的な問題は忙しすぎて彼女をなかなか作る時間がないのが悲しい。
いいさ。俺にはこの無敵の筋肉と鋼のメンタルがあるから!
「っと。いろいろ考えてる間にもう会社についたか、今日も気合入れて頑張るぞ!警備員さん!おはようございます!」
俺は大好きな筋肉に力を入れながらそう意気込み、警備員さんに挨拶をした。
これから取引先に挨拶まわり、商品の納入確認、後輩のクレーム対応などやることは山積みだ。
忙しすぎて最近はあまり良く寝れていない。
おまけに筋肉量が人より多い分カロリーも相当摂取しなくてはてはならないのだが、昨日は仕事から帰ってそのまま出社時間ぎりぎりまで眠ってしまった。
おかげで朝食も食べずに急いで出てきてしまった。
「もうほぼ丸2日食ってないな...さすがにそろそろカロリー取らないとな。昼メシはガッツリ食うか!」
そう言った後俺の愛する筋肉から力が抜けるような感じがして、まもなく俺の視界は暗くなり、ドタンっと大きなものが倒れるような音が聞こえた。
「...。」
「...寝顔も天使ね。」
「あぁ...。君に似て優しい子に育つよ。」
「身体が小さいのがとても心配よ。神官様もひょっとしたら1歳は迎えられないかもって...」
「確かに今は小さいが、ヴァルスト家の子だ。きっと優しく大きく育ってくれるさ。」
ん?ここはどこだ?
この俺を覗き込む美女とイケメンかつ、それなりのマッチョは誰?
俺は確か出社して急に身体の力が抜けて...
まさか...まさかまさか!!
「んぅう...!」
マジで赤ちゃんになってる!これって転生!?
こういうのってボインの女神様がチートスキルくれて転生する年齢決めれたりするんじゃないの!?
そもそも俺なんで死んだんだよ!!
あっ...!そういえば聞いたことある。ボディービルダーが大会前に追い込みすぎて餓死したって...。
絶対それじゃん。全然普通に自慢だけど俺ムキムキだったし。
うわぁ...餓死はさすがに想定外だったな!ガハハ!
でも転生させて貰えただけありがたいよな!
寄付したりみんなに優しくしたのが良かったのかな?
まだ見ぬボイン女神様!ありがとう!
「あら、マーカスが起きたみたい。珍しく笑ってる...ホントに天使みたいに可愛いわ。」
「やっぱり俺たちの子は最高だ!強く育てよマーカス!」
どうやら早速新しいパパンとママンになんか期待されてるみたい。どこなんだろう。ここ。
あと俺の愛しの筋肉ちゃん...。
◆名前 マーカス・ヴァルスト
◆種族 ヒューマン
◆0才
◆ステータス 筋力1 知力45 魔力1 精神力150 魅力30
技量1
◆スキル 心の安寧




