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酒井太一の悲しき果実【毒を秘めた新芽】
肛門から芽吹いた新たなフルーツは、かつての甘美な果実とはまるで違った。
その美しい緑の葉の下には、艶やかだがどこか毒々しい色合いの小さな実が成っていた。
「これは……ただのフルーツじゃない。何かが違う……」
太一が恐る恐るその実を手に取ると、ほのかに甘い香りの中に刺すような刺激を感じた。
一口味わえば、甘さの後に強烈な毒が体中を巡るような衝撃が走った。
この毒は、体に悪影響を及ぼすばかりか、食べた者の感情や精神までも揺さぶるものだった。
使い方次第で、相手を混乱させる武器にも、逆に自分を蝕む呪いにもなる。
ミカは真剣な眼差しで告げた。
「このフルーツは、肛門スイーツの新たな試練よ。甘さと毒の二面性を持つ、未知の力」
太一は拳を握り締める。
「この毒をどう使うかが、俺のこれからの戦いになる……!」
新たな力は危険を伴うが、そこにこそ真の可能性が眠っている。
太一の肛門フルーツは、甘美な過去を超え、毒を秘めた未来へと突き進む。